トーエイ物流、新卒用に軽貨物車導入 再雇用の受け皿にも
物流企業
2016/05/12 0:00
トーエイ物流(遠藤長俊社長、埼玉県久喜市)は4月から新卒採用のドライバー用に軽貨物車両を導入した。普通自動車免許を取得した高校新卒が、準中型免許を取得するまでの『つなぎ』として、軽貨物車両で運転に慣れてもらうのが狙い。また、定年を迎えたドライバーを再雇用する際の受け皿としても位置付けている。 今春、同社は高校新卒3人(全員男性)を採用したことから、軽貨物車3台を導入した。あくまで運転に慣れてもらい、配送作業の流れなどを知ってもらうのが目的で、これまで特積事業者などに委託していた荷物を内製化。既存顧客に限定し、新規営業は行わない方針だ。 軽貨物車両はホロ付きの荷台で、カラーリングはトラックのデザインに合わせたことで、PR効果も期待している。4月中は、定年を迎えて再雇用となったベテランが同乗し指導。5月の連休明けから一人立ちとなる。 同社のドライバーの平均年齢は46歳で、年々高くなっており、シニアドライバーの受け皿として活用を検討。本人の希望に応じて増車を計画しており、20台体制になれば事業部組織への移行も構想している。 遠藤社長は「軽貨物車は入り口(新卒者)と出口(再雇用者)の受け皿といえる。事業化となればパートタイマーなどにもドライバーとして活躍してもらう予定だ」と話している。(谷本博) 【写真=導入した軽貨物車】