岩ト協、盛岡市の支援物資輸送 組み立て式トイレなど
団体
2016/05/09 0:00
【岩手】岩手県トラック協会(高橋嘉信会長)は4月25日、盛岡市が用意した熊本地震の被災地向け支援物資の輸送を手掛けた。熊本地震に関わる岩ト協の救援物資輸送は、岩手県からの要請で既に対応しており、今回が3回目となる。(今松大) 4月14日以降、熊本を中心に大規模地震が連続して発生し、多くの人々が避難所生活を送っている状況を踏まえ、盛岡市では熊本市に声を掛け、物資支援を提案。盛岡市が非常用に備蓄している物資のリストから、被災地で「現在必要としているもの」を選んでもらい、提供する手配を進めてきた。 熊本市から要望があったのは、避難所の衛生環境の改善や、プライバシーを確保するための資材が中心。組み立て式トイレ24台、間仕切り200セット、ブルーシート(10枚入り)100箱の他、おしりふき、生理用品、紙おむつなどを盛岡市が準備した。岩ト協の佐藤耕造専務や谷藤裕明市長らが立ち会う中、25日午後1時半過ぎに、10トン車1台が荷積み場所の盛岡中央卸売市場を出発。輸送は日本通運盛岡支店(佐久間啓文支店長)が担当した。 出発後の取材に応じた盛岡市危機管理防災課の藤沢厚志課長は「被災地では、時間の経過とともに必要なものが変わってくる。タイムリーに求められる物資を届けたかった。復旧には時間がかかると思うが、少しでもお手伝いできればうれしい」と話した。 【写真=熊本地震に関わる救援物資輸送は、今回が3回目=盛岡市危機管理防災課提供】