関空運輸、社員の子供の絵を描く 高い安全意識持ち運転
物流企業
2016/05/09 0:00
【大阪】関空運輸(内畑谷剛社長、大阪府泉佐野市)は4月から、ドライバーの子供の絵をラッピングしたトラック1台を導入した。更に高い安全意識を持って運転してもらうとともに、トラック輸送の役割や重要性を広く発信する役割も担う。 宮田運輸(宮田博文社長、高槻市)が行っている「こどもミュージアムプロジェクト」の一環。ゆとりのある、優しい気持ちで業務に当たってもらおうと、荷台にドライバーの子供が描いた絵を施す取り組みを進めている。 関空運輸では「(ラッピングトラックに)乗る人も、見る人も、みんな心がちょっと、やわらかくなる」というプロジェクトに賛同。内畑谷社長は「子供が父親の仕事を知るきっかけにもなる。家族の理解は仕事のやりがい、働く意味を考え直す機会につながる」と参加を決めた。 また、「ラッピングトラックが街中を走ることで、見掛けた人の気持ちも優しくなれるのではないか。人々の暮らしを守り、潤し、幸せを運んでいるということのPRにもつながる」と力を込める。 ラッピングトラックに乗務する西村仁詞氏は「より安全に気を付けたいと思う」と強調。絵を描いた長女の比那多(ひなた)さんは「事故やスピードの出し過ぎに注意して」、次女の柚子音(ゆずね)さんも「安全運転で頑張って」とエールを送る。 内畑谷氏は「今後は社内的にどのような変化があるかを見ていきたい。ラッピングトラックに興味を持ってくれているドライバーもいるので、代替や増車する際には導入を検討していく」と話す。(上田理子) 【写真=ラッピングトラックをバックに西村さん親子】