Doog、追従運搬ロボに新機能 狭い通路でも自動走行
産業
2016/04/25 0:00
移動ロボット製造のDoog(ドーグ大島章社長茨城県つくば市)は、はん用性追従運搬ロボット「サウザー」を販売している。新たに追加した機能と工場や倉庫などでの試験導入状況を、18日に開かれたプレス向け発表会で報告。導入拡大と顧客の要望に応えられる供給体制を目指していく。 狭い通路環境でも人や台車を自動追従する機能を、新たに追加した。以前は直進路の幅100センチ、直角路120センチを通行するのが限界だったが、搭載コンピューターの性能向上により、それぞれ80センチ、100センチとより狭い道の走行を可能にした。更に、道路標識や安全ベストなどに使われる、光源に向かって反射する再帰反射素材製のテープで走行ラインをつくることで、ラインに沿った無人自動走行を実現した。人が帯同することなく、ピッキング地点から目的地点までの運搬を行えるため、疲労軽減やけが防止などに役立つ。また、レーザーセンサーで障害物を感知すると警告音が発生し、自動走行が終了するため、安全面で役に立つほか、機械の破損を防ぐ。導入の状況は、個別・多品種少量生産といった自動化が困難な現場や、多人数が運搬を専任業務としている省力化の課題を抱える現場からの引き合いが多く、試験運用が拡大している。 大島社長は「昨年10月に販売を開始してから、新たな機能を追加した。これにより、更に多くの現場で利用できるようになる。人手不足が深刻な物流業界にとって、サウザーが大きな役割を果たすことを期待している」と語った。 なお、6月31日まで、秋葉原ダイビル(東京都千代田区)で、物流事業者向けに体験会を実施している。(高橋和平) 【写真=ラインに沿って無人自動走行するサウザー】