通行止め状況、高速道3路線107キロ 国交省 プッシュ型支援を推進
行政
2016/04/21 0:00
国土交通省は18日、熊本地震による同日午前8時時点の通行止め状況を発表した。高速道路では、九州自動車道・植木インターチェンジ(IC)―八代IC(区間56キロ)、大分自動車道・玖珠IC―別府IC(46キロ)、同・速見IC・ジャンクション(JCT)―日出JCT(3キロ)、九州中央自動車道・嘉島JCT―小池高山IC(2キロ)の3路線107キロ。国道は、57号(熊本県南阿蘇村)など9路線19カ所で止まっている。 直轄国道の通行止めは57号と210号(大分県日田市―玖珠町)。補助国道では、445号(熊本県御船町)、443号(益城町)、325号(熊本市、南阿蘇村)、218号(宇城市)、212号(小国町、大分県日田市)、442号(福岡県八女市、大分市)、265号(宮崎県椎葉村)で発生している。県道・政令市道は熊本県67カ所、大分県20カ所、宮崎県4カ所、熊本市23カ所で止まっている。 港湾施設の状況は、熊本港でコンテナターミナルのガントリークレーンに不具合を確認。また、岸壁背後の道路に亀裂があったものの、う回路を確保した。八代港で一部みられた液状化は応急復旧が完了した。 緊急物資輸送については16日、全日本トラック協会に対し協力を要請。熊本県庁から国に支援依頼のあった輸送に関しては、自動車局貨物課から、全ト協を通じて日本通運など指定公共機関に連絡した。同時に、熊本県トラック協会では、県や市からの依頼に基づき県内事業者に協力を要請。熊本県庁から国への輸送依頼は17日午後8時時点で20件が、熊ト協への依頼は同日午後6時時点で24件が、それぞれ完了した。 国交省は今後の輸送量の増加に向け、自治体からの要請を待たずに輸送する「プッシュ型支援」を進める方針。日通など大手物流事業者と受け入れ体制の調整を進めており、営業所や物流センターなどを経由して、市町村に搬入する。(土屋太朗) 【写真=通行止めが続き、大渋滞が発生(18日、植木IC付近)=写真武原顕】