野村不、ランドポート高槻着工 関西初 自社最大規模
産業
2016/04/11 0:00
野村不動産は7日、大阪府高槻市で物流施設「ランドポート高槻」の建設に着手した、と発表した。ランドポートシリーズとして関西初の施設で、全国では13棟目。敷地・施設ともに同社最大規模となり、旗艦施設に位置付ける。2017年6月の竣工を目指す。(吉田英行) 大消費地である京阪神エリアの中間部に位置し、大阪中心部から20キロ圏内。災害リスクの低い内陸部にあり、周辺には高槻市や茨木市などのベッドタウンがあることから、労働力も確保しやすい。 名神高速道路・茨木インターチェンジ(IC)から9.3キロ、17年供用開始予定の新名神高速道路・高槻IC(仮称)からも6.5キロと近く、配送時間短縮や配送ルートの多様化といったニーズに対応する。 敷地面積3万5200平方メートル、免震構造5階建てで延べ床面積8万8400平方メートル。同シリーズでは初のダブルランプウエー方式を採用し、各階にコンテナトレーラや大型トラックが直接乗り入れできる。トラックバースは110台分、待機スペース81台分を備える。 1フロア1万3千平方メートルを確保することで、物流業務の効率化と柔軟な庫内レイアウトを実現。特別高圧受変電設備により、温度管理設備の導入に対応する。自家用発電機と防災備蓄庫も完備しており、テナントのBCP(事業継続計画)をサポートする。 更に、全館にLED(発光ダイオード)照明を設けるなど環境面でも配慮。日本政策投資銀行の環境評価制度「DBJグリーン認証」の最高ランク「五つ星」を取得する見込みだ。 最上階にカフェテリアを設けるほか、敷地内に同シリーズで初となる商業店舗区画を配置する計画で、館内従業員の労働環境向上を図る。 【写真=免震構造5階建てで、延べ床面積8万8400平方メートル(完成予想図)】