山梨ト協、備蓄倉庫8カ所目 笛吹市と協定
団体
2016/04/11 0:00
【山梨】山梨県トラック協会は3月30日、「災害時における応急活動の協力に関する協定書」の調印を、笛吹市との間で行った。会員事業所に小規模な非常用備蓄倉庫を設置することで、会員や地域住民が災害時に活用できる体制とするのが目的。山梨ト協が2015年度からスタートしており、当日の笛吹市との締結が、計画していた15年度最終の8カ所目となった。 締結式には、坂本政彦会長のほか、中村勇専務、地元選出の早川孝雄副会長兼東八支部長と、備蓄倉庫を設置する一宮運送(笛吹市)の田草川潤社長が笛吹市役所を訪問。同市の倉島清次市長と、坂本氏、田草川氏の3者による協定書を締結した。 坂本氏は「備蓄倉庫の設置は、トラック協会による社会貢献事業の一環。日頃、騒音などで県民の皆さんに迷惑を掛けており、何らかの役に立つ事業を検討していた。1坪程度の小さな倉庫でも多くの食料などを保管できる。今回が初年度最終の8カ所目となるが、16年度には12カ所、17年度は更に10カ所を増やして、県内30カ所体制にする計画」とあいさつ。 倉島氏は「市としても災害対策を強化しているが、有事の際に利用できる備蓄倉庫は非常にありがたい。こうした輪が更に広がっていくことを期待している」と謝辞を述べた。(谷本博) 【写真=倉島市長を挟んで、坂本会長(右)、一宮運送の田草川社長】