つばめ急便、全リフトにDR装着へ 安全と品質追求
物流企業
2016/04/07 0:00
つばめ急便(石原修社長、大阪市北区)は2016年から、フォークリフト全車にドライブレコーダー(DR)を装着している。構内事故削減及び安全対策強化の一環で、1月に阪神センター(兵庫県尼崎市)で1台を試験的に導入。4月1日に稼働した京都ロジスティクスセンター(京都市伏見区)では、フォークリフト3台に取り付けた。今後、運用状況をみながら、段階的に増やしていく。 今年の社内目標である「事前管理にて、安全と品質を追求(追究)し、顧客満足度を高める」の実現に向けた取り組みで、リフトスタッフの意識を高め、フォークリフトでの事故を事前に防ぐのが狙い。 阪神センターの上永隆始センター長は「装着直後は、敬遠するスタッフも多く、DRの付いていない車両を選ぶ傾向があった。トラックのDRと違い、フォークリフトには他スタッフの様子がドライバー目線で映っており、安全教育の資料として役立つ」と話す。 記録した映像は定期的に内容をチェックし、スタッフの指導に利用。「トラックのドライバーは添乗といった教育期間を設けている。しかし、フォークリフトは免許証を持っていれば入社後、すぐに一人で作業することも多い。これからは、フォークリフトの運転技術についても確認が必要」(藤原康洋第四事業部部長) 3月25日には、物流機器の販売などを手掛ける特殊車両整備工業(光本浩二社長、大阪府豊中市)と協力し、実技形式のフォークリフト講習会を開催。普段の作業では意識しない基礎的な運転方法を振り返ることで、技術と意識の底上げを図った。(蓮尾輝) 【写真=特殊車両整備工業と協力し、実技形式のフォークリフト講習会を開催】