大型車通行適正化、鉄鋼・建設業を最優先 中部地整局
行政
2016/03/24 0:00
中部地方整備局は16日、名古屋市で大型車通行適正化に向けた中部地域連絡協議会を開き、荷主団体に大型車の適正かつ安全な運行を啓発する説明会を行うことを確認した。 1月に建設、鉄鋼、橋りょう、道路、コンクリート、建設機械、車両製造などの荷主団体を訪れ、協議会の取り組みについてヒアリングを実施。この結果を踏まえ、まずは鉄鋼、建設業関係に大型車の通行ルールへの理解を求める。3月8日には日本鉄鋼連盟(柿木厚司会長)の物流政策委員会に呼び掛けて名古屋市で説明会を開いており、輸送の川上から道路の老朽化に対する意識を浸透させていく。 国土交通省が2012~14年度に特殊車両の現地取り締まりで確認した違反車両は343台で、2割を超える74台で過積載がみられた。このうち、鋼材関係は22台の3割と一番多く、続いて、鉄くず・廃材などの廃棄物関係と建設機械・コンクリート製品の建設関係が上位を占めたことから、最優先で対策が必要と判断した。 運送事業者に対しては、トラック協会員に加え、非会員と白ナンバー事業者にも大型車通行適正化の広報を拡大。詳細は、16年度の年間広報・啓発と特車の一斉取り締まり活動スケジュールと併せて調整する。 また、会議では、16年度の協議会メンバーに静岡県の関係団体招致を報告。これまで中心だった愛知、岐阜、三重の各県官民団体に静岡県と静岡市、浜松市、静岡県警なども追加し、活動を強化する。(梅本誠治) 【写真=輸送の川上から道路の老朽化に対する意識を浸透させていく】