物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

島根石見地方4社、石見神楽をラッピング 地元観光PRに貢献

物流企業

2016/03/24 0:00

 【島根】島根県西部・石見地方の運送会社4社は、伝統芸能の石見神楽をテーマにしたラッピングトラックを全国各地で走らせて、地元の観光PRや活性化に貢献している。(矢野孝明)  ラッピングトラックは、島根急送(河野隆男社長、江津市)の2台と、梨田運送(梨田尚彦社長、同)、鳥居運送(中島正之社長、同)、広芸運輸(渋川寿一社長、浜田市)の各1台。大型ボディーの背面を使い、勇壮な石見神楽の代表演目をデザインしているほか、愛嬌あいきょうのあるイラストや自然を背景に取り入れるなど、石見神楽で統一しながら、それぞれ個性的に仕上げている。  県西部の9市町で組織する石見観光振興協議会(久保田章市会長)が企画した長距離トラックを広告塔として活用する事業に協力。2015年8月から16年2月にかけて、各社が導入した。同協議会が1台に付き10万円を上限に、経費の半分を補助。完成後には盛大なお披露目式も行われ、地元の新聞など複数メディアで紹介された。16年度も事業の継続を計画している。  島根急送が自動車部品などを広島や東海地方に、梨田運送は石州瓦を九州に、鳥居運送はパルプ製品を全国に、広芸運輸は木材などを広島や関西方面へ輸送している。観光振興の趣旨を理解する荷主から好感を持たれているほか、行く先々で人目を引き付け、声を掛けられるケースもあるという。  2台を採用した島根急送の河野社長は「観光PRと同時に、広い意味で活性化に役立ちたい。石見地方の出身者は、何らかの形で神楽に携わっている。県外に出た若者が、ラッピングトラックを見て懐かしみ、地元に戻るきっかけにもなって欲しい」と話し、3台目の導入も検討している。 【写真=石見神楽の一場面と地元の風景をデザイン(鳥居運送のラッピングトラック)】





本紙ピックアップ

交付金法改正案、議員立法で今国会提出へ

 軽油引取税の旧暫定税率廃止で根拠が失われるトラック運送、バス事業への運輸事業振興助成交付金の維持に向けた法案が、超党派の議員立法で今国会に提出へ――。2030年度末までの時限措置とした交付金制度継続などを規定しており、…

全ト協、「適正化2法対応」重点

 全日本トラック協会(寺岡洋一会長)は4日、東京都で理事会を開催し、2026年度の最重点施策として「運輸事業振興助成交付金制度の現状維持」「トラック適正化2法及び改正物流法への対応」「標準的運賃の活用などによる適正運賃収…

経産省方向性/GXリーグ見直し、優れた活動アピール

 経済産業省は、グリーントランスフォーメーション(GX)へ意欲的に取り組む企業による「GXリーグ」について、参画企業の優れた活動や努力を外部に対してアピールしていく方針だ。次期リーグから、参画企業には、GX製品・サービス…

道路陥没事故踏まえた対策、インフラ管理メリハリを 

 国土交通省は1日、埼玉県八潮市で発生した大規模な道路陥没事故を踏まえ、老朽化に対応したインフラ全般のマネジメントの基本的な方向性を含む第3次提言を取りまとめた。同日、下水道等に起因する大規模な道路陥没事故を踏まえた対策…

オススメ記事

交付金法改正案、議員立法で今国会提出へ

 軽油引取税の旧暫定税率廃止で根拠が失われるトラック運送、バス事業への運輸事業振興助成交付金の維持に向けた法案が、超党派の議員立法で今国会に提出へ――。2030年度末までの時限措置とした交付金制度継続などを規定しており、…

全ト協、「適正化2法対応」重点

 全日本トラック協会(寺岡洋一会長)は4日、東京都で理事会を開催し、2026年度の最重点施策として「運輸事業振興助成交付金制度の現状維持」「トラック適正化2法及び改正物流法への対応」「標準的運賃の活用などによる適正運賃収…

経産省方向性/GXリーグ見直し、優れた活動アピール

 経済産業省は、グリーントランスフォーメーション(GX)へ意欲的に取り組む企業による「GXリーグ」について、参画企業の優れた活動や努力を外部に対してアピールしていく方針だ。次期リーグから、参画企業には、GX製品・サービス…

道路陥没事故踏まえた対策、インフラ管理メリハリを 

 国土交通省は1日、埼玉県八潮市で発生した大規模な道路陥没事故を踏まえ、老朽化に対応したインフラ全般のマネジメントの基本的な方向性を含む第3次提言を取りまとめた。同日、下水道等に起因する大規模な道路陥没事故を踏まえた対策…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap