遊運連、業界健全化へ邁進 全国組織誕生 98社団結
団体
2016/03/21 0:00
遊技機運送事業協同組合(遊運協、栗原真理事長)など全国の遊技機運送4団体で発足し、2月に認可を受けた遊技機運送事業協同組合連合会(遊運連、同会長)は15日、東京都内で設立記念式典を開いた。全国組織の誕生により、共同購入事業の更なる活性化、業界の健全化を一層強化していく。 運連は、遊運協のほか中部、近畿、九州の3組織で構成され、組合員は98社。セキュリティー確保などを目的に、4団体は2014年2月、任意団体となる連絡協議会を立ち上げ、共通のセキュリティー要綱などを制定するとともに、連合会への移行準備を進めてきた。 15年11月に遊運連の創立総会を開き、初代会長に遊運協の栗原理事長を選出したほか、残り3団体の理事長が副会長に就任。16年2月には、国土交通省から認可を受けた。全国組織としての本格稼働は4月1日からとなる。 記念式典で、栗原氏は「全国の4団体が一堂に会し、延べ98社が大同団結することとなった。器はできたが、中身を入れていく本来の作業はこれから。皆さんの協力を得て、所期の目的である業界の健全な発展に向け、邁進(まいしん)していく」と述べた。 関係団体からの来賓祝辞では、「連合会に加入していない運送事業者が委託先事業者になれないということは、業界健全化への大きな前進」「これまで以上に安全・安心な輸送が確保されることを期待している」「4月1日からの新制度開始を前に遊運連が発足したのは時宜を得たもの」など、歓迎の言葉が相次いだ。 また、記念式典開始に先立ってセキュリティー研修会を開き、「業務委託としての『傭車』利用は、あくまで繁忙期に限る」ことなどの周知徹底を図った。(谷本博) 【写真=設立記念式典であいさつする栗原会長】