羽衣運輸、新幹線カラーダンプ導入 トラックで地元盛り上げ
物流企業
2016/03/17 0:00
【北海道】羽衣運輸(井上修社長、北海道七飯町)は、3月26日に開業する北海道新幹線の「H5系」と同じカラーリングを施したダンプトラック3台を運行させ、観光客や地元住民の目を楽しませている。更に、5月には同様のトレーラヘッドも新たに加わる予定。新幹線開業後はダンプ、トレーラで道央圏も走り、新函館北斗駅から札幌駅までの新幹線延伸に向けて地元の七飯町からトラックで盛り上げていく。 H5系と同じグリーン、パープル、ホワイトを配色したダンプは15年5月から運行を開始。同町にある車両基地「函館新幹線総合車両所」の建設に関連した輸送や新函館北斗駅周辺の雪運搬などで活躍している。 井上社長は「新幹線が新函館北斗駅までつながることで多くの人に、函館を始めとした道南地域を訪れてもらいたい。そして、新幹線のようにトラックも楽しんでいただけたらうれしい」と話す。 同社は重機や建築資材の輸送を手掛けており、10年ほど前から新幹線の車両基地の建設に携わってきた。そして14年に発表された新幹線のデザインを見た井上氏は、その鮮やかさにひかれて新幹線カラーのダンプの導入を決めた。 導入後は各方面から反響があり、同氏は「街中を走っていると多くの人が見てくれるようになり、建設現場では新幹線のトラックで来て欲しいという要望をいただくこともあった。これからも気を引き締めてしっかり安全を守りながら、トラックで地元を盛り上げていきたい」と力を込める。 同社は1961年の創業当時から、トラックに地元を代表する観光スポット「大沼公園」の行灯を掲げて走行するなど、地域貢献に力を入れている。8年前から七飯町にゴミステーションを毎年2基ずつ寄贈し、町の環境美化にも貢献。2014年には地元のサイクリング大会に、競技用自転車30台分を掛けるバイクラックを寄付した。(北原進之輔) 【写真=H5系と同じ配色のダンプ】