つばめ急便、京都ロジセンター開設 京滋圏を広くカバー
物流企業
2016/03/17 0:00
つばめ急便(石原修社長大阪市北区)がかねて準備を進めていた京都ロジスティクスセンター(京都市伏見区)が、4月1日にオープンする。既存の京都センター(久御山町)が手狭になったため開設するもので、ドライ食品を始め、医薬品、住設関連商品を中心に取り扱う。名神高速道路の大山崎インターチェンジ(IC)や京滋バイパスの久御山淀ICに近い立地条件を生かし、京滋圏を広くカバーする配送拠点として活用する。 京阪電気鉄道が淀車庫南側の土地(敷地面積5万5480平方)メートルに建設した大型物流施設の一部を賃借した。鉄骨造り2階建てで、延べ床面積は8525平方メートル。2階建ての事務所棟も併設している。屋根には太陽光パネルを設置し、照明はLED(発光ダイオード)を使用する。 1階部分は、低床及び高床にホームを完備しており、荷物に応じた荷役サービスができる。120メートルのトラックバースには40台が接車可能で、全天候型対応の庇は幅15メートルを確保し、天気に左右されず作業が行える。各階とも床耐荷重は1平方メートル当たり1.5トン。1、2階は最大積載量4トンの貨物用エレベーター1基、1.5トンの垂直搬送機3基で結ぶ。 オープン時には2トン3台、4トン2台の計5台のトラックを配置。導入する3台のフォークリフトにはドライブレコーダーを取り付け、庫内作業での安全性を高める。 将来的には2トン、4トンをメーンに20台まで増やす考え。1年目の売り上げ目標は3億5千万円で、5年後には10億円を目指す。 つばめ急便では、2016年3月期の売上高として115億円(前期比7%増)を見込む。4月1日からは第2次中期経営計画がスタート。経営ビジョンに「過去50年を見つめ、これからの50年を考え、全社一丸となって力を合わせ進んでいく」を据え、各営業所の配車を見える化し、配車効率改善による利益率アップを図る。 第2次中期経営計画初年度の17年3月期は売上高120億円を目指し、19年3月期には134億円まで拡大させる。 石原社長は「来期、設立50周年の節目を迎える。安全対策に力を入れ、事故撲滅を図る一方、配車効率を高めるための仕組みづくりにも着手し、全営業所での展開につなげる。また、以前から取り組んでいる環境保全も一層進め、良質な物流サービス提供で社会貢献するとともに、顧客や社員、社会全体の幸せも追求していく」と話している。(落合涼二) 【写真=ドライ食品を始め、医薬品、住設関連商品を中心に取り扱う】