物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

関東地整局、コンテナ積替効率化 社会実験優先バースを設置

行政

2016/03/14 0:00

 関東地方整備局は10日、横浜港で外航コンテナ船から内航フィーダー船へ効率的に積み替える社会実験の様子を、報道関係者に公開した。  同実験は、国際コンテナ戦略港湾政策を受けて京浜港が進めている競争力強化策の一環で、横浜はしけ運送事業協同組合(飯泉牧太郎理事長)の協力を得て、2014年度から実施している。  内航フィーダー船は、外航コンテナ船が寄港する主要港と地方港を結ぶ小型コンテナ船。横浜港ではこれまで、外航船が出港した合間に内航フィーダー船が複数のターミナルに接岸し、コンテナの積み込みを行っていた。  実験では、内航フィーダー船の優先バースを設置。同じ港に向かうコンテナを周辺のターミナルから効率的な陸上輸送で優先バースに集約し、一元的にフィーダー船に積み込む方式を採用している。ふ頭内の陸上輸送では、特別なゲートを設けて動線を短縮するなどしており、渋滞も回避できる。  同日の報道陣向け公開では、本牧ふ頭B・Cコンテナターミナル内に設置された優先バースに、千葉・市原港向けのフィーダー船が接岸。各ターミナルから効率的なルートで陸上輸送されてきた市原港向けコンテナは順次、ガントリークレーンでスムーズに積み込まれた。  実験は3月末まで行われる。関東地整局では「フィーダー輸送の効率化を通じて、関係者が一体となって横浜港の集貨力向上を目指す」としている(吉田英行) 【写真=各ターミナルから陸上輸送されたコンテナをフィーダー船に積み込み】





本紙ピックアップ

被害相次ぐサイバー攻撃、大手荷主が出荷停止

 企業へのサイバー攻撃増加に歯止めが掛からない。アサヒグループホールディングス、アスクルといった大手荷主が被害を受け、仕事を請け負う倉庫、運送会社の業務が急にストップする事態となった。物流事業者も被害に遭うケースがあり、…

「国交省補正予算案」閣議決定、自動運転トラ開発を支援

 政府は、2025年度年度補正予算案を11月28日に閣議決定した。国土交通省関係では、次期総合物流施策大綱(26~30年度)の策定を見据えた物流革新のため、総合的な対策に事業費66億2600万円を投入し、レベル4(特定条…

社会資本整備・交通政策計画案、相乗効果へ一体策定

 国土交通省は11月28日、社会資本整備重点計画と交通政策基本計画の次期計画案(2026~30年度)を取りまとめた。近く閣議決定する。インフラと交通の関係政策の連携・整合で相乗効果を図るため、初めて一体的に策定。共通のゴ…

鈴与/前期売上高、5期連続過去最高

 鈴与(鈴木健一郎社長、静岡市清水区)は、11月27日に開いたグループ主要4社の決算発表会で、2025年8月期の単体の売上高が前の期比7%増の1709億6500万円と、5期連続で過去最高を更新したことを発表した。経常利益…

オススメ記事

被害相次ぐサイバー攻撃、大手荷主が出荷停止

 企業へのサイバー攻撃増加に歯止めが掛からない。アサヒグループホールディングス、アスクルといった大手荷主が被害を受け、仕事を請け負う倉庫、運送会社の業務が急にストップする事態となった。物流事業者も被害に遭うケースがあり、…

「国交省補正予算案」閣議決定、自動運転トラ開発を支援

 政府は、2025年度年度補正予算案を11月28日に閣議決定した。国土交通省関係では、次期総合物流施策大綱(26~30年度)の策定を見据えた物流革新のため、総合的な対策に事業費66億2600万円を投入し、レベル4(特定条…

社会資本整備・交通政策計画案、相乗効果へ一体策定

 国土交通省は11月28日、社会資本整備重点計画と交通政策基本計画の次期計画案(2026~30年度)を取りまとめた。近く閣議決定する。インフラと交通の関係政策の連携・整合で相乗効果を図るため、初めて一体的に策定。共通のゴ…

鈴与/前期売上高、5期連続過去最高

 鈴与(鈴木健一郎社長、静岡市清水区)は、11月27日に開いたグループ主要4社の決算発表会で、2025年8月期の単体の売上高が前の期比7%増の1709億6500万円と、5期連続で過去最高を更新したことを発表した。経常利益…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap