十ト協、3町と緊急輸送協定 管内全19市町村で締結
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2016/02/29 0:00
【北海道】十勝地区トラック協会の梶竹征副会長は15日、第4班の市川政道班長と奥野一男専務、城地和彦課長を伴い、管内の新得、鹿追、士幌の3町を訪問して「緊急時における輸送業務に関する協定」を締結した。 地域社会の向上に貢献するのが目的で、自然災害などが発生した場合、市町村からの要請を受けて食料品や医薬品などの救援物資を始め、生活機能回復のための輸送に協力する。 3町でそれぞれ調印した後、梶氏は「我々トラック運送事業者は、地域社会のご協力の下で事業を展開しているので、災害など緊急事態発生時に通常業務に優先し、積極的に協力することが我々の責務。近年の自然災害の多さに、関係機関との連携、協調の大切さを思い知らされた。緊急物資輸送の円滑化に応えられるよう努力したい」とあいさつ。 新得町の浜田正利町長が「地方自治を預かる身として、今回の協定締結は非常に心強い。非常時には我々自治体の真価が問われるので、有事の際にご協力をお願いしたい」と話した。 また、吉田弘志鹿追町長は「いつどこで災害が発生してもおかしくない状況なので、町民の安全を守るためにもあらゆる備えが必要。中でも物資輸送は必要不可欠なので大変ありがたい。地域住民の安心・安全レベルの向上を確信している」と語った。 更に、士幌町の柴田敏之副町長は「東日本大震災発生からまもなく5年が経つ。大規模災害に物資輸送は欠かせない。いつ起こるか分からない災害時にご協力いただけるのは自治体として感謝したい」と述べた。 十ト協では、2014年度に音更、幕別、芽室、清水、本別、広尾の6町と締結。今年度は、2月5日に中札内村、更別村、大樹町、16日に浦幌、豊頃、池田の3町、17日に上士幌、足寄、陸別の3町と同協定を締結。3年前に締結を済ませた帯広市を含む十勝管内の全19市町村と協定を結び終えた。(大島杏奈) 【写真=協定書を手にする吉田鹿追町長と梶副会長(左)】