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中災防/労働安全衛生ISO 取り組みが経営支える

団体

2016/02/29 0:00

 中央労働災害防止協会(榊原定征会長)は22日、ISO(国際標準化機構)45001最新情報説明会を開催した。ISO45001は、早ければ10月にも発行する労働安全衛生マネジメントシステムの国際規格。参加者は、開発作業を進める専門委員会(ISO/PC283)の日本代表エキスパートらの説明に理解を深めた。  日本代表エキスパートの斉藤信吾・中災防技術支援部次長が発行の経緯や概要を説明。「ISOを取り入れてペイする、ペイしないという議論があるが、マネジメントをきちんと実施していればISOは十分に機能するし、労働安全衛生にしっかりと取り組むことは結果的に経営を支えることにつながる」と強調した。  同じく日本代表エキスパートの平林良人テクノファ会長は、規格の要求事項などを解説。45001の特徴として①トップを含む労働者の参加と協議②組織の目的、意図した成果、組織の能力、外部・内部の課題③労働者とその他の利害関係者のニーズと期待④プロセスの明確化⑤リーダーシップの強化⑥意図する成果の達成⑦事業プロセスとマネジメントシステム要求事項の統合⑧パフォーマンスの評価――などを挙げた。  次回の東京会場でのセミナーは3月24日、大阪会場では3月29日に開催する。(高橋朋宏) 【写真=規格発行の経緯や概要を説明】





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