名備運輸、ラップトラック公開 事故防止効果に期待
物流企業
2016/02/25 0:00
【愛知】名備運輸(丸川靖彦社長、愛知県小牧市)は12日、ドライバーの子供が描いた絵をラッピングした4トントラックの新車を公開した。自社の安全意識高揚はもとより、周囲を走るドライバーの事故防止効果にも期待する。(星野誠) 同日、納車された4トントラック後部のパワーゲートに、ドライバーである古賀健一氏の長男で、今春、小学校に入学する勇悟くんが描いた絵を、「おとうさんいつもありがとう」のメッセージと一緒にラッピング。 大きく伸び伸びと描かれているのは名備運輸のトラックで、実物と同じオレンジ色のストライプも入っている。勇悟くんは父親のアドバイスを受けながら計5回描き直し、ようやく納得がいく作品に仕上げたという。 長男の絵を背負って運転することになった古賀氏は「自分ひとりではなく、家族と一緒に仕事をしている感覚で、恥ずかしい運転は絶対にできない。毎日、無事に家族の元へ帰れるよう、一層の安全運転に努めたい」と強調。その上で「息子が『大きくなったらトラックを運転したい』と言うようになった。うれしかった」と喜ぶ。 ラッピングトラックは、宮田運輸(宮田博文社長、大阪府高槻市)が展開する「こどもミュージアムプロジェクト」に賛同し、製作したもの。同社の後藤昌代執行役員や、仲介役となったバハティ(静岡市駿河区)の植村千恵社長も納車に立ち会った。 丸川社長は「子供の絵を見ると、誰もがホッとして温かい気分になる。トラックの周囲を走るドライバー全員の気持ちが優しくなって、安全運転につながればうれしい。世の中の交通事故を一件でも多く減らすことは、社是の『人に優しい物流』に通じる」と話した。 【写真=子供が描いた絵を背にする丸川社長(左)と古賀氏】