東京都、貨物ゼミ初開催 エコドラ推進を周知
行政
2016/02/22 0:00
東京都は18日、東京都トラック協会(彦田昌昭会長代理)が推進するグリーン・エコプロジェクト(GEP)などエコドライブの推進が二酸化炭素(CO2)排出量削減や交通事故減少に効果があることを広く周知することを目的に、貨物輸送評価制度セミナーを初めて開催した。同制度による評価は、東京都発着の荷物を扱う全国の事業者が受けられる。 木村尊彦都環境改善部長は「都では新たな環境基本計画の策定を進めており、都内の温室効果ガス排出量を2030年までに00年比で30%削減という意欲的な目標を掲げている」とあいさつ。 続けて、「運輸部門が排出量の2割を占め、施策の一つとして貨物輸送評価制度を2012年にスタートさせた。制度の立ち上げに当たって、GEPで取得された42万台もの膨大な燃費データを活用させてもらった。舛添要一知事はGEPを高く評価している。ぜひ制度に参加して『星』を取得し、東京の空気を奇麗にして欲しい」と呼び掛けた。 また、遠藤啓二東ト協環境部長はGEPの取り組みを紹介した。千田敏・都自動車環境課長は、貨物輸送評価制度で「星」の評価を得た事業者を優先的に利用するよう荷主団体に働き掛けていることなどを説明。大聖泰弘早稲田大学教授は「エコドライブの実践と効果」と題して講演した。パネルディスカッションには、青柳保之(青柳運送社長)、山下義尚(大出運輸社長)、佐藤芙佐子(野辺運輸副社長)、前野一智(理想科学工業理想新宿支店長)の各氏と千田課長が参加。それぞれの立場からエコドライブの一層の推進に向けて意見を述べた。(高橋朋宏) 【写真=講演やパネルディスカッションなどでエコドライブに理解を深める】