仙台塩釜港、京浜港むけ航路開設 輸出入ニーズ対応
行政
2016/02/22 0:00
仙台塩釜港で16日、仙台港と京浜・東京港を結ぶ国際フィーダーコンテナ船の新航路が開設された。仙台塩釜港のフィーダーコンテナ航路としては、過去最多の9航路目となる。 新航路は商船三井が、井本商運(井本隆之社長、神戸市中央区)との協業体制で、専用船による定曜日サービスを提供する。堅調に伸長する仙台塩釜港の輸出入ニーズに対応。特に農水産物の冷蔵・冷凍貨物などを開拓し、地域産業の振興をサポートするほか、復興にも貢献していく。 運行は週1便体制で、仙台港には毎週火曜日に寄港。航路運営が商船三井で、本船運行は井本商運、船舶代理店は塩釜港運送(松田順夫社長、宮城県塩竈市)が担当する。輸入が建材、飼料、輸出は電子機器、自動車部品、農水産品、紙製品などを見込む。 仙台塩釜港の国際フィーダー船による2014年のコンテナ取扱量は8万5460TEU(20フィートコンテナ換算)と全国1位を記録。県では「国内ナンバーワンの仙台塩釜港の利便性がより向上する」と期待している。 16日には第1船が寄港した。船舶は「ひょうご」(総トン数749トン)で、コンテナの最大積載能力は249TEU。製材や雑貨を積み込んで東京港に出港した。 第1便の荷積みに立ち会った商船三井の日本総代理店、MOLJAPAN(東郷修平社長、東京都港区)の西尾徹関東支社長は「専用船により、リーファーコンテナの電源確保や母船への接続がより優位に行われる。地方創生として、水産物や青果物の輸出などが期待されている。物流事業者として、少しでもお手伝いしたい。需要が増えれば、増便も考えたい」と述べた。(黒田秀男) 【写真=フィーダーコンテナ航路としては、過去最多の9航路目となる】