物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

ヤマウチ、安全確保へ点呼場改装 落ち着く雰囲気つくる

物流企業

2016/02/08 0:00

 【静岡】ヤマウチ(山内良友社長浜松市東区)は、2015年12月に改装した点呼場を1月から本稼働させた。ドライバーや運行管理者が情報交換できるように、休憩スペースを大きく確保している。  これまで、本社敷地内の北東側角にあった10平方メートル程度のプレハブハウスを、休憩場を兼ねた点呼場として使用。しかし、飲料水の自動販売機1機を置いていたこともあり狭く、使い勝手が悪かった。  同じサイズのプレハブハウスと階段を購入し、2階部分を設け、1階を休憩場、2階を点呼場として分離。1階の自動販売機は屋外に移動して、椅子やテーブルを備え、ドライバーがくつろげるスペースを多く取るように工夫した。  2階には運行管理者用デスク、パソコンに加え、山内社長が手作りした木製ラックを用意。アルコールチェッカーやプリンターを整えて置き、落ち着いて点呼できる雰囲気になるように心掛けた。  部門長以上の社員には、運行管理者資格の取得を推奨。ドライバーにも資格取得者が増えており、会社全体で安全意識向上に努めている。  山内氏は「長野県軽井沢町でのスキーツアーバス事故があり、点呼の大事さを改めて思い知った。社員に運行管理者資格を取ってもらうことにより、安全へのレベルが高まる。管理者不在でも、代務者による点呼が可能になる。今後、更に安全性向上への環境づくりに努力していきたい」と話す。(奥出和彦) 【写真=2階部分を設け、1階を休憩場、2階を点呼場として分離】





本紙ピックアップ

AZ-COM丸和HD、C&FロジにTOB

 AZ-COM丸和ホールディングスは21日、C&Fロジホールディングスに対してTOB(株式公開買い付け)を実施する、と発表した。互いに低温食品物流を展開しており、共同配送など物流ネットワークの強化と効率化を推進することで…

物効法・貨物事業法改正案、来月にも成立見通し

 「2024年問題」に対応し、荷主への規制や多重下請け構造の是正措置などを盛り込んだ物流総合効率化法と貨物自動車運送事業法の改正案が21日、審議入りした。同日の衆院本会議で斉藤鉄夫国土交通相が法案の趣旨説明を行うとともに…

次世代ITS先行PJ、新年度から実証実験

 国土交通省は19日、次世代ITS(高度道路交通システム)の実現に向けた「スタック(立ち往生)予兆検知」「EV(電動自動車)」「自動運転」「大型車の通行適正化」など五つの先行プロジェクト(PJ)の検討体制を明らかにした。…

小島薫TDBC代表理事/バース予約システム「荷主利用」、無策な普及に警鐘

 物流革新に向けた政策パッケージを受けた法制化の動きを踏まえ、物流の効率化・合理化を図るため、特に着荷主でバース予約システムの導入が進むとみられる。運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)の小島薫代表理事(64)は「荷主都…

オススメ記事

AZ-COM丸和HD、C&FロジにTOB

 AZ-COM丸和ホールディングスは21日、C&Fロジホールディングスに対してTOB(株式公開買い付け)を実施する、と発表した。互いに低温食品物流を展開しており、共同配送など物流ネットワークの強化と効率化を推進することで…

物効法・貨物事業法改正案、来月にも成立見通し

 「2024年問題」に対応し、荷主への規制や多重下請け構造の是正措置などを盛り込んだ物流総合効率化法と貨物自動車運送事業法の改正案が21日、審議入りした。同日の衆院本会議で斉藤鉄夫国土交通相が法案の趣旨説明を行うとともに…

次世代ITS先行PJ、新年度から実証実験

 国土交通省は19日、次世代ITS(高度道路交通システム)の実現に向けた「スタック(立ち往生)予兆検知」「EV(電動自動車)」「自動運転」「大型車の通行適正化」など五つの先行プロジェクト(PJ)の検討体制を明らかにした。…

小島薫TDBC代表理事/バース予約システム「荷主利用」、無策な普及に警鐘

 物流革新に向けた政策パッケージを受けた法制化の動きを踏まえ、物流の効率化・合理化を図るため、特に着荷主でバース予約システムの導入が進むとみられる。運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)の小島薫代表理事(64)は「荷主都…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap