物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

タイセイロジテム、習志野IJが稼働 一棟借り、千葉進出

物流企業

2016/02/08 0:00

 タイセイホールディングス(大西昭範社長、埼玉県戸田市)傘下のタイセイロジテム(同)は1日、グループ最大規模の拠点となる「習志野IJ(インテリジェントジャンクション)」(千葉県習志野市)を稼働させた。既存施設を丸ごと賃借した。1年半前に行われたコンペに参加し、従来の物流事業者からの切り替えに成功。大手アパレルメーカーとの物流業務委託契約を2015年3月に締結、以来ほぼ1年がかりで開設に向けた準備を進めてきた。グループとして千葉県への進出は初めてとなる。(谷本博)  使用する施設は東関東自動車道・湾岸習志野インターチェンジから5キロで、都心から車で1時間圏内に位置。鉄筋鉄骨コンクリート造り8階建てで、延べ床面積10万平方メートルと、25年前の竣工当時、国内最大級のアパレル物流センターとして脚光を浴びた。このアパレルメーカーの物流拠点は習志野IJのみで、全国出荷の拠点となる。タイセイロジテムは全館を賃借した。  入荷時は、ハンガーレーンが車両コンテナ内部まで進入することで、コンテナ内で商品の搬出が行える。また、1階から7階まで全自動搬送機を導入しており、全館への移動がスムーズ。1階のホームは大型トラック60台(片側30台)が同時接車可能で、全てがドックシェルターとなっていることから、雨風や粉塵(ふんじん)などの侵入を防ぐ。  タイセイロジテムでは、アパレル専用拠点の和光センター(埼玉県和光市)の管理者11人を「イレブンキーパーズ」として組織し、1年前から開設準備室を設けて準備を進めてきた。また、12月1日からは、これまで同IJで働いてきた従業員360人に対して集団面接を行い、ほぼ全員を再雇用することで合意した。  大西社長は「今回の開設に当たっては、規模が大きいだけに保証金も相当な額となった。しかし、この施設だけで売上高27億円を見込んでおり、2016年3月期のグループ売上高60億円と合わせ、来期は90億円のラインを想定している。今年25周年を迎えるタイセイグループにとって、試金石になる」と話している。 【写真=1階から7階まで全自動搬送機を導入しており、全館への移動がスムーズ】





Share via
Copy link
Powered by Social Snap