鴻池運輸、ベトナム増車110台 現法 自社車両に切り替え
物流企業
2016/02/01 0:00
鴻池運輸は1月27日、ベトナムの現地法人が車両を110台導入する、と発表した。2年かけて、定温・重量物輸送のトラックやトレーラを中心に順次増車する。同国で過積載車両に対する取り締まりが強化されていることを受け、傭車を自社車両に切り替えるとともに、安全性を高める。投資額は8億円。 同社によると、1993年に日系物流企業として初めて同国に進出。全土で小売店向けの配送網などを構築してきた。現在、現法3社と駐在員事務所の計4拠点を持つ。 これまでの保有車両は数十台規模とみられ、1月から2017年にかけて導入を進めていく。同国では近年、過積載車両への取り締まりが強化。顧客からは安全性や品質についての要望が高まっており、自社車両を増やすことでサービス向上を図る。 定温輸送車両に加え、トレーラも新たに調達し、重量物輸送の基盤を固める。併せて、現地ドライバーの採用と育成にも注力する考え。同社では「グループの事業基盤を支える安全・安心の輸送サービスを提供していく」としている。(土屋太朗) 【写真=定温・重量物車両を2年かけて調達】