三ト協青年部会、博物館でトラフェスタ 来場者に「子供免許証」
団体
2016/01/25 0:00
【三重】三重県トラック協会の青年部会(辻定部会長)は17日、三重県総合博物館(津市)でトラックフェスタを開催した。同部会が初めて企画・運営を担当し、2015年度の「トラックの日」行事として実施。当初予想の2500人を大きく上回る5501人が参加した。(星野誠) 女子小学生らのチアリーディングチーム「ガールズパーティ」が華やかなダンスでオープニングを盛り上げた後、辻部会長が、県ゆかりのゆるキャラ「GOちゃん」「みすぎん」「しろもちくん」と共に登場。みすぎんは東経運輸(四日市市)の花田正人社長、しろもちくんは新成運輸(村木尚哉社長、同市)のドライバーが、それぞれ演じた。 辻氏が「我々、運送会社は、皆さんの食べ物や衣服など、社会にある全てのモノを運んでいる。トラック業界をより身近に感じてもらうため、一年間かけて準備し、博物館でイベントをすることになった。暮らしを支えるトラックを楽しみながら学んでいただきたい」とあいさつ。 博物館の駐車場には、ラリー用レーシングトラックを展示した。館内にはトラックのペーパークラフトや塗り絵のコーナーが設けられただけでなく、来場者に「子供免許証」も交付。更に、綱引き大会には20人1チームで親子らが参加し、ゆるキャラが応援する中、力を合わせて大型トラックを引っ張った。 本部の西野衛会長は「好天に恵まれ、大盛況で良かった。青年部会がパワーを結集し、業界をPRしてくれたことは必ず将来につながる」と話した。伊藤信彦専務も「博物館のような複合施設で開催したのは、集客につながる良いアイデア。子供たちにも大いにアピールできたのでは」と評 同じ中部ブロックからは、岐阜県トラック協会青年部会の広瀬和秀部会長、静岡県トラック協会青年部会の小碇明部会長、福井県トラック協会青年部会の佐治覚栄部会長らも視察に訪れた。 長女と長男を伴い来場した広瀬氏は「大盛況で内容も素晴らしかった。今秋、我々は岐阜県恵那市でトラ日行事を予定している。三重県に負けないよう頑張りたい」と語った。 三ト協青年部会はこれまで、秋に行われる「津まつり」の会場にコーナーを開設し、小規模でトラ日のPRを実施してきた。岐ト協青年部会の大掛かりなイベントに刺激を受け、本格的なトラックフェスタを企画。本部理事会などで趣旨を説明し、広報費別で160万円の予算を獲得。博物館のスケジュールの都合などで1月になったものの、実現にこぎ着けた。 来場者5501人は博物館にとって、オープン時に次ぐ2番目の記録。村木尚哉副部会長は「準備と運営でかなり苦労したが、予を上回る来場者で一同喜んでいる。ドライバー不足が深刻化する中、良い業界PRになった。16年度も1月に開催し、今回以上の集客を目指したい」と意気込んでいる。 【写真=ゆるキャラが応援する中、大型トラックを引っ張る】