SGHD、ベトナムでマルチ型 生鮮・医療品取り扱い
物流企業
2016/01/25 0:00
SGホールディングス・グローバル(SGHG、近藤宣晃社長、シンガポール)は21日、ベトナムの現地法人、SG佐川ベトナム(島崎順二社長、ホーチミン市)が、ドンナイ省・ニョンチャックⅢ工業団地でマルチテナント(複数企業入居)型物流施設、SG佐川ベトナム・ディストリビューション・センターを起工した、と発表した。 冷蔵、冷凍、常温の3温度帯に対応し、生鮮品や医療品の取り扱いを可能にしたい考え。10月上旬に竣工させ、11月1日から営業を開始する。 同センターは、4万4千平方メートルの敷地に建てられる延べ床面積2万9千平方メートルの大型物流施設。南北高速道路へアクセスしやすく、主要港のカットライ港やカイメップ港、2025年開港予定のロンタン新国際空港からも近い。 一般倉庫8100平方メートルのほか、冷蔵・冷凍倉庫2300 平方メートルを備え、生鮮品や医療品のロジスティクス事業を実現。保税倉庫7千平方メートル、物流加工スペース6300平方メートルも併設する。また、同社が持つB to B(企業間)、B to C(企業―消費者)の配送ネットワークや通関機能を生かし、国内外のサプライチェーン(供給網)へサービスを提供していく。 ベトナムは経済成長が著しく、東南アジアの生産拠点や消費市場として各国の企業が注目。ASEAN経済共同体(AEC)の発足や環太平洋経済連携協定(TPPへの参加により、今後は物流量の増加が予測されていることから、同社は高度化する物流ニーズに対応していく方針だ。(田中信也) 【写真=冷蔵、冷凍、常温の3温度帯に対応(完成予想図)】