大昇物流、北関東に拠点開設 尿素水販売を本格化
物流企業
2016/01/21 0:00
【宮城】大昇物流(和野昇社長、宮城県大崎市)は10日、2016年度(1~12月)の事業説明会を開き、売り上げ目標や経営戦略、設備投資計画などを発表した。関東地区では成田営業所(千葉県芝山町)に続く北関東営業所(埼玉県羽生市)を開設し、東日本7拠点ネットワークで地域密着型の総合物流事業を拡充。新規事業として尿素水の製造販売を本格的に開始する。 新年会を兼ねた説明会で、社員の家族らも出席。和野社長が「今年の干支(エト)は申(さる)。昨年は未(ひつじ)で、どちらも群れを成すが、羊と違い、猿にはリーダーがいる。我が社にもトップ、サブなどのリーダーが大勢いる。若い皆さんが会社を引っ張って欲しい」とエールを送った。 更に、「会社運営は一つの見直し、一つの改善、一つの削減というPDCA(計画―実行―評価―改善)サイクルで回せば、素晴らしい会社になる。人生や仕事の結果は、考え方、熱意、能力を足し算ではなく、掛け算することで決まる。それが自己の成功につながる。夢を持って仕事に励んで欲しい」と訓示した。 和野裕一専務が事業計画を発表。売上高目標は単体が21億2千万円、グループ4社では24億5千万円を掲げた。東日本ネットワークの強化では、1月に開設した北関東営業所のTC(トランスファーセンター)機能を6月までに本稼働させるとともに、長大フルトレーラを活用した大量輸送を実現し、輸送の効率化を図る。併せて、東北6県の物流ネットワークも拡充させる。 また、コンプライアンス(法令順守)を徹底し、ドライバーの労働環境を改善。乗務のローテーション制も取り入れ、車両の稼働率向上を目指す。 12月に立ち上げた尿素水製造販売では、加入する協同組合や地元事業者の営業活動を強化し、早期に軌道に乗せる。月間1万5千リットルの販売を目標に掲げた。 最後に、「我々は組織で戦う。社員一人ひとりの協力が不可欠。今後も社員の幸せを限りなく創造する。一年間、無事故、無違反、無災害で頑張ろう。今年度は『攻め』の大昇物流を目指そう」と呼び掛けた。 また、従業員表彰も行った。省燃費安全運転では大型車と2、4トンの両部門、それぞれ3人(計6人)と永年勤続功労でも10人を表彰した。(黒田秀男) 【写真=従業員への表彰状を読み上げる和野社長(中央左)】