物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

小糸製作所、車高灯・ストップランプ販売 LED 追突防止に効果

産業

2016/01/14 0:00

 小糸製作所は、トラックの後部上端両サイドに取り付ける「LED(発光ダイオード)車高灯&ストップランプ」を開発し、19日から販売する。ブレーキ時に、通常のブレーキランプと併せて車両最上部の荷室外端で光を放つため、後続車両からの視認性を高め、追突事故の防止効果がアップする。(梅本誠治)  従来、荷室のあるトラックのテールランプ及びストップランプは、取り付け位置が車格に比べて下になるため、2台目以降の後続車が前の車両の陰となってブレーキの点灯に気付くのが遅れる傾向にあった。  LEDを使用することで白熱灯に比べて0.3秒早く点灯し、時速80キロ換算では、7メートル早く後続車がブレーキを確認できる。大きさは長さ335.4ミリ、幅31.8ミリ、高さ30.5ミリと、従来のLED車高灯と比較して3倍の発光面積を持ち、バルブ交換不要で寿命も白熱灯に比べて25倍以上になる。  日本での車高灯とストップランプを一体化した製品は、2014年10月に車両の保安基準が改正されたことで、開発が可能になった。  営業本部部品用品企画部の中村道彦商品企画課係長は「トラックのハイマウントストップランプは安全性が高まるとの声もあった。しかし、装着が義務化された乗用車に対し、トラックは任意な上、中心に取り付ける必要があることから、ウイング車などに不向きで実用的ではなかった。車両上部両端に装着する車高灯&ストップランプの普及が先行するアメリカでは、追突事故が48~54%減った――とのデータもある」と話している。 【写真=荷室外端に取り付け、視認性を高める一体型ランプ】





本紙ピックアップ

フジHD、整備工場28カ所→50カ所

 フジホールディングス(松岡弘晃社長、東京都港区)は3年以内をメドに、グループの整備工場を現行の28カ所から50カ所に増やす。拠点や車両数の増強も図っていくが、整備拠点の拡充を優先し、安定した輸送サービスの提供につなげる…

日野・ふそう、生産拠点を3カ所に集約

 経営統合を進める日野自動車と三菱ふそうトラック・バス(カール・デッペン社長兼CEO=最高経営責任者、川崎市中原区)は、2026年4月からの持ち株会社体制への移行に伴い、日本国内に5カ所ある生産拠点を3カ所に集約する。併…

経産省、AIロボティクス戦略骨子

 経済産業省は8日、AI(人工知能)ロボティクス戦略の方向性の骨子を取りまとめた、と発表した。対象範囲のほか、AIの高度化やSDR(反響型インサイドセールス)の潮流を踏まえたサプライチェーン(SC、供給網)の在り方、先行…

富士ロジテックHD、「地域集中戦略」加速

 富士ロジテックホールディングス(鈴木庸介社長、静岡市葵区)は、神奈川県の一部エリアで物流拠点の開設を推進する「地域集中戦略」を加速させる。10月から、厚木市で「厚木三田第2ロジスティクスセンター」が本格稼働。県内の拠点…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap