琉球倉庫運輸、定温輸送を強化 県産花き販路拡大支援
物流企業
2016/01/14 0:00
【沖縄】琉球倉庫運輸(伊是名昇英社長、那覇市)は定温輸送を強化している。2015年秋から年末にかけて冷凍冷蔵コンテナ(リーファー)20個を増強。トレーラ、シャシーも増やし、県産キクの本土への海上輸送や外食チェーン店舗向けの県内配送の需要増に対応している。 キクの出荷シーズンは12月から翌年4月。今季は台風などの天候による被害が少なく、前のシーズンに比べて30~40%増の出荷量が見込まれている。同社では今シーズン、40フィートコンテナ450個分の花きを取り扱う見込み。 新規導入したリーファーは冷蔵機能が強化され、発着地での商品保管にも利用する。相場、生育状況に合わせた出荷調整でロットを拡大し、荷主の物流コストを削減、定温輸送ノウハウを駆使し鮮度を保つ。 伊是名社長は「消費地の傾向が強い沖縄にとって、県産花きは貴重な基幹作物の一つ。物流を通して出荷量、販路の拡大を支援したい。また、好調な観光事業を背景にホテル、外食産業向けの定温輸送も増えている。機能強化で高度化する物流ニーズに対応していく」と話す。(上田慎二) 【写真=新規導入したリーファーは冷蔵機能が強化され、保管にも利用】