甲西陸運、湖南ターミナルの竣工 特積業者との連携改善
物流企業
2016/01/14 0:00
【滋賀】甲西陸運(甲斐切稔社長、滋賀県湖南市)は12月26日、湖南ターミナルの竣工式を行った。本社内の旧ターミナル老朽化に伴い、湖南物流センター(同市)への新築・移転を進めていたもので、流通加工、保管、集配の各事業と、特積事業者の路線網との連携が大幅に改善され、利便性が向上した。(小菓史和) 鉄骨造り一部2階建てで、延べ床面積2060平方メートル。トラックターミナルと事務所を備える。両面にバースを配置し、一度に40台以上が荷役可能だ。駐場からホームへのスロープを設けただけでなく、天井高は最大5メートルを確保。バースには6.5メートルと長めのひさしとシャッターを設置しており、雨天や冬季の作業にも配慮した。 第一貨物(武藤幸規社長山形市)とエスラインギ(山口嘉彦社長、岐阜県岐南町)が入居。甲西陸運グループのネットワークと接続することで、県内での集配や全国各地への発送を効率良く行える。 湖南物流センターは2003年に稼働、物流加工や集配の主力拠点として、機能拡充に力を入れてきた。一方、旧ターミナルは1972年の竣工で、建物の老朽化が激しく、業務の拡大に伴い手狭になっていた。 神事に続き、青木善政会長、甲斐切社長と共に、第一貨物の安達英雄常務、エスラインギフの山口社長がテープカット。 甲斐切氏は「移転に伴い、テナント両社には不便をお掛けした。新ターミナルは湖南工業団地内にあり、新規業務開拓のチャンスも多い。好立地を生かし、両社と共に発展していきたい」とあいさつ。 更に、旧ターミナルについて、「1月から解体に着手し、新センターを建設する。2017年には本社社屋の建て替えも計画しており、施設再整備を加速させ、より高品質なサービス提供に努める」と述べた。 【写真=テープカットする甲斐切社長(左端)ら】