宇和島自動車運送、乗用車にもデジタコ 全社員が安全運転徹底
物流企業
2016/01/11 0:00
【愛媛】宇和島自動車運送(和田祥孝社長松山市)はトラックに限らず、会社所有の乗用車にもデジタルタコグラフとドライブレコーダー(DR)を装着している。2015年11月に安全機器を刷新した際、全ての社有車と和田社長の自家用車にも設置。ドライバーだけでなく、全社員が安全運転の徹底に努めている。 県内外の営業所を含め175台のトラックには、以前からデジタコを導入し、DRも順次、取り付け中だった。しかし、後付けのために管理が2系統になることから、一元管理できる機種への変更を決定。デジタコとDRが一体となり、日報とも連動したNPシステム開発(塩梅敏社長、同)の「NET-300」に全て交換した。同時に、営業担当者が使う乗用車や軽自動車など25台のほか、和田社長は率先してマイカーにも設置した。 新機種は、設定に応じて危険な状況が発生した場合、報告書を自動でプリントアウト。この報告書に基づき、現場長が間を空けずに教育する。また、記録された映像はヒヤリ・ハット事例として社員間で共有し、予防運転に活用している。 和田氏は「ドライバーが法令順守に徹しているのと同じように、私を含めて全社員が常に安全運転を意識する必要がある。報告書と記録映像は客観性があるので、的確な指導に役立つ」と話している。(矢野孝明) 【写真=営業用乗用車に取り付けられたデジタコ・DR一体型の安全機器】