日陸、小口ネット構築推進 危険物配送安全・安心を強化
物流企業
2016/01/11 0:00
日陸(能登洋一社長、東京都千代田区)は新商品として、危険物(化学品)の小口配送ネットワーク(ミニ路線)の構築を推進している。生命線である安全と安心を一層担保するため、従来の特別積合せ事業者と併せた新たな選択肢を提案。サービスメニューを増やすことで、取引先の多様な要請・要望に対応する。 ドライバー不足などに起因した事業環境の大幅な変化を背景に、配送距離が500キロ以上の小口貨物(1~2トン未満)を対象に新サービスを開発。特別積合せ事業者が届けるより料金は割高となるが、危険物の取り扱いに習熟しているドライバーが業務を担うため、事故発生リスクの軽減や緊急時の適切な対応が可能になる――としている。 関東-静岡の納品業務を皮切りに、徐々に実績を増やしたい考え。この一環で、神奈川県の平塚・厚木エリアで新拠点の開設を検討しているほか、2015年9月に大阪物流センター(大阪府高石市)に設置した全天候対応の荷さばき場(1650平方メートル)も効果的に活用していく。 営業本部の松本高広・営業二部プロジェクト推進グループ部長は「ミニ路線事業が拡大するためには、お客さま側の受け入れ態勢が整うことが前提条件。危険物に関する知識とノウハウには自負がある。お客さまに寄り添う形で、地道に少しずつ受託件数を積み上げていきたい」と話している。(沢田顕嗣) 【写真=荷さばき場は全天候に対応(大阪物流センター)】