釧路港/国際物流ターミナル、新たに岸壁整備着手 船舶大型化へ対応
行政
2016/01/04 0:00
釧路開発建設部は12月22日、国際バルク戦略港湾に指定されている釧路港国際物流ターミナルの岸壁本体工事(水深14メートル、延長300メートル)に着手する、と発表した。 釧路港西港区第2埠頭地区では、2014年度から国際バルク戦略港湾の形成に向け「釧路港国際物流ターミナル整備事業」を進めている。 全国の約4割の乳牛を飼養する生乳・乳製品の一大産地である東北海道を背後圏としている釧路港は、西港第2埠頭地区に飼料工場などの関連企業が集積し、トウモロコシなどの飼料原料を年間165万トン取り扱っている。しかし、水深12メートルの現在の岸壁では船舶の大型化に対応できず、パナマックス船が満載で入港することができない。また、釧路港では、穀物輸送のため年間480隻の船舶が入港するが、混雑などにより荷役機械の無い他ふ頭に着岸し、トラックで陸上輸送している――という現状もある。 新たに岸壁(水深14メートル)を整備して船舶の大型化に対応するとともに、必要な岸壁延長を確保することで、効率的な輸送体系を実現させる。国際物流ターミナル整備事業は17年度内に完成する見通し。(大島杏奈) 【写真=釧路港西港第2埠頭地区(完成イメージ)】