大島産業、沖ノ島をラッピング 世界遺産登録へ願い込め
物流企業
2016/01/04 0:00
【福岡】2017年の世界文化遺産登録を目指す福岡県の「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」を描いた、大島産業(大島康朋CEO=最高経営責任者、福岡県宗像市)のラッピングトラックが全国を駆け巡っている。 玄界灘のほぼ真ん中に浮かぶ沖ノ島は「神宿る島」と言われ、島の一木一草も持ち出せず、女人禁制など古来からの慣習がある。関連遺産群の一つで、社殿などが候補の宗像大社(宗像市)は、交通安全の神様としても知られ、トラック運送業界の団体、事業者が参拝に訪れる。 トラック運送事業と土木・建設業を手掛ける同社は宗像市に本社を置き、地域密着型の事業戦略を推し進める。15年10月には宗像市と共催し、地元の東郷小学校で物流出前授業を開き、トラックの社会的な役割や交通安全・環境保全対策を紹介。また、沖ノ島、宗像大社社殿、2隻の御座船と大船団が宗像市の大島港から神こうの湊みなと港までパレードする「みあれ祭」などを描いたラッピングトラックを展示し、多くの児童や企業関係者らが見学した。 大島CEOは「生まれ育った宗像市の認知度を高め、世界文化遺産登録に願いを込め、大型冷凍冷蔵車のボディーに描いた。少しでも役に立ちたい」と話している。(武原顕) 【写真=世界文化遺産登録を目指す「神宿る島」宗像沖ノ島と関連遺産群を描いたトラック】