物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

代替輸送の基本計画、来年度末策定を目指す 北陸国際物流戦略チーム

行政

2015/12/14 0:00

 北陸地域国際物流戦略チーム(藤山秀章座長、北陸地方整備局長)の広域バックアップ専門部会(柳井雅也座長、東北学院大学教授)は9日、2015年度2回目の会合を開き、代替輸送への基本行動計画について協議した。16年度末の策定を目指している。  太平洋側の大規模災害時における北陸の港湾活用策を検討する組織で、北陸地整局、北陸信越運輸局など産学官で構成。  これまでの調査やヒアリングを通じ、代替港までの陸上輸送手段、貨物保管場所の確保、ヤード混雑を解消するためのコンテナ仮置き場の設置に関し、詳細を詰める必要性が確認された。メンバーからは「被災後の道路は避難者や救急車両であふれる。交通インフラや防災に関わる各県担当部署の更なる協力が必要」との指摘が上がった。  また、10月には首都直下型地震、11月は南海トラフ地震に対応した代替輸送訓練を実施。延べ100社以上が参加したことから、取り組みに対して徐々に理解が深まっている状況も報告された。  これら訓練を通して、手引書の作成と改訂、情報共有ポータルサイトの開設、北陸地域港湾と各地域の関係会社との連携にも努めてきた。  北陸地整局港湾空港部の吉永宙司部長は「関心の高まりが感じられる。寄せられた意見を参考に、もっと議論を深めていきたい」との意向を示した。(渡辺耕太郎) 【写真=これまでの調査やヒアリングを基に意見を交換】





本紙ピックアップ

交付金法改正案、議員立法で今国会提出へ

 軽油引取税の旧暫定税率廃止で根拠が失われるトラック運送、バス事業への運輸事業振興助成交付金の維持に向けた法案が、超党派の議員立法で今国会に提出へ――。2030年度末までの時限措置とした交付金制度継続などを規定しており、…

全ト協、「適正化2法対応」重点

 全日本トラック協会(寺岡洋一会長)は4日、東京都で理事会を開催し、2026年度の最重点施策として「運輸事業振興助成交付金制度の現状維持」「トラック適正化2法及び改正物流法への対応」「標準的運賃の活用などによる適正運賃収…

経産省方向性/GXリーグ見直し、優れた活動アピール

 経済産業省は、グリーントランスフォーメーション(GX)へ意欲的に取り組む企業による「GXリーグ」について、参画企業の優れた活動や努力を外部に対してアピールしていく方針だ。次期リーグから、参画企業には、GX製品・サービス…

道路陥没事故踏まえた対策、インフラ管理メリハリを 

 国土交通省は1日、埼玉県八潮市で発生した大規模な道路陥没事故を踏まえ、老朽化に対応したインフラ全般のマネジメントの基本的な方向性を含む第3次提言を取りまとめた。同日、下水道等に起因する大規模な道路陥没事故を踏まえた対策…

オススメ記事

交付金法改正案、議員立法で今国会提出へ

 軽油引取税の旧暫定税率廃止で根拠が失われるトラック運送、バス事業への運輸事業振興助成交付金の維持に向けた法案が、超党派の議員立法で今国会に提出へ――。2030年度末までの時限措置とした交付金制度継続などを規定しており、…

全ト協、「適正化2法対応」重点

 全日本トラック協会(寺岡洋一会長)は4日、東京都で理事会を開催し、2026年度の最重点施策として「運輸事業振興助成交付金制度の現状維持」「トラック適正化2法及び改正物流法への対応」「標準的運賃の活用などによる適正運賃収…

経産省方向性/GXリーグ見直し、優れた活動アピール

 経済産業省は、グリーントランスフォーメーション(GX)へ意欲的に取り組む企業による「GXリーグ」について、参画企業の優れた活動や努力を外部に対してアピールしていく方針だ。次期リーグから、参画企業には、GX製品・サービス…

道路陥没事故踏まえた対策、インフラ管理メリハリを 

 国土交通省は1日、埼玉県八潮市で発生した大規模な道路陥没事故を踏まえ、老朽化に対応したインフラ全般のマネジメントの基本的な方向性を含む第3次提言を取りまとめた。同日、下水道等に起因する大規模な道路陥没事故を踏まえた対策…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap