マルエーフェリー、RORO船代替 貨物積載能力3倍に
物流企業
2015/12/10 0:00
マルエーフェリー(有村和晃社長、鹿児島市)は3日、新造RORO船「琉球エキスプレス3」を東京─那覇航路に就航させた。RORO船「たかちほ」の代替船で、貨物積載能力は3倍になり、2014年12月から就航中のRORO船「琉球エキスプレス2」と2隻体制で需要増に対応していく。(上田慎二) 東京─志布志(鹿児島県)─那覇航路で運航。総トン数1万34トン、積貨重量トン数6055トン、最大航海速力23.53ノットで、積載台数は12メートルシャシー148台、乗用車120台となっている。 冷凍冷蔵コンテナ用の電源100基を完備し、増加傾向にある定温物流のニーズに対応していく。メーンエンジンに電子制御機関を導入。エンジン負荷や運航条件に応じた最適な機関性能を得ることで、運航コストと環境負荷を低減する。プロぺラシャフトに軸発電装置を備える「デュアルハイブリッド船舶推進システム」を採用。減速時のプロペラ回転などで蓄電した電力を船内電源として利用する。軸発電装置に給電する「電源モード」に切り替えると、シャフトに回転力が加わり推進力をアシストできる。 2日、那覇市で開いた就航レセプションで、有村社長は「東京航路の船舶の速力、積載能力を向上する目的で導入した。安全、安定な輸送サービスを提供し、地域経済の発展と活性化に寄与したい」と抱負を述べた。 【写真=那覇港に入る新造RORO船「琉球エキスプレス3」】