流通サービス、個配事業で北陸進出 富山に新川センター
物流企業
2015/11/26 0:00
流通サービス(野村眞一社長、埼玉県草加市)は個配事業で、北陸エリア初の拠点となる新川センター(富山県黒部市)を30日から稼働させる。新センターの立ち上げは、2015年度に入ってからは4月のふくしま北南センター(福島市)に次いで2カ所目。近年は、東北地区を始めとした東日本エリアでの新設が目立っている。(谷本博) 新川センターは、ふくしま北南センター同様、配置車両(1.5トン車)5台でスタートする。現地ドライバーの確保が困難となっていることから、当面は本社などからスタッフを応援部隊として投入し、システム整備を急ぐ。 福島県内でも3カ所目となる新規拠点開設の要請があるものの、スタッフが集まりにくい現状を踏まえ、既存拠点の増車により徐々にエリアを拡大する考えだ。 15年度に入ってからも、同社には東北や北関東地区で、新規拠点と既存拠点合わせて50台ほどの増車を含めた要請が来ている。しかし、ドライバー確保のコストを考慮すると、要請に応えられないのが実情だ。 一方、首都圏など都市圏を中心とした夕食宅配事業は、スタートして3年が経過しているが、エリア拡大は比較的順調だ。地区生協で増えていることに伴い、日を追うごとに増車が続き、現在までに夕食宅配専用となる軽貨物車両は145台になっている。 野村社長は「ドライバー不足は全国的な情勢のため、新規案件を引き受けたくても簡単に受託できないのが現状。東北地区は比較的集まりやすいものの、今後は他と同様に厳しくなることが見込まれる。夕食宅配はパートタイマーの女性を活用できることもあって、拡大につながりやすい面がある」と話している。 【写真=配置車両5台でスタート】