日本液体運輸、指差し呼称コン開催 安全文化醸成はかる
物流企業
2015/11/23 0:00
【千葉日本液体運輸(巽俊社長、東京都中央区)は7日、一回り点検(乗車前) 指差し呼称コンテストを千葉支店(千葉県市原市)で開催した。安全意識の高揚と安全文化の醸成を図るのが狙いで、2014年に引き続き協力会社にも参加を呼び掛けた。 開会のセレモニーで、巽社長が「最近のことだが、乗車したタクシーの運転手が標識を見ると、小さな声で指差し呼称していた。尋ねてみると、『自分の身とお客さんの身を守るため、長年の習慣にしている』とのことだった。我々は危険物を運んでおり、指差し呼称や一回り点検がいかに大切か。普段の実践を存分に発揮するとともに、明日からの業務にぜひとも生かして欲しい」とあいさつした。 コンテストは、協力会社4社(大川運輸、山八運送、コイデ陸運、博栄運輸)のドライバーを含む13選手が出場。荷主企業の担当者も見守る中、カセイソーダを運搬するタンクローリーを使い、規定の作業手順を実演した。 採点対象は、工具やタイヤ、タンク、バルブ、ホースなどを指差し呼称してから運転席に乗り込むまでの全15項目。巽氏ら審査員8人が各項目を5段階で(審査員一人当たりの持ち点は75点)評価し、上位3人の入賞者を決定した。 巽大輔・取締役管理本部長が「コンテストは第3回目を迎え、全体的にレベルアップしている。高得点を獲得した選手は、一呼吸を置いて指差し呼称を行っていた、という印象を受けた日々の現場で実践すると同時に、他の見本にもなってもらいたい」と話し、閉会した。(沢田顕嗣 【写真=協力会社4社のドライバーを含む13選手が出場】