福岡ト青協、初の物流交流授業 小学校で運送業アピール
団体
2015/11/19 0:00
【福岡】福岡県トラック青年協議会(富田剛生代表幹事)は11日、久留米市の西牟田小学校で、初の社会科物流交流授業を開いた。物流の仕組みや交通安全ルール、ドライバーの仕事について紹介し、将来を担う子供たちにトラック運送事業の魅力をアピールした。(武原顕) 筑後地域の若手経営者・後継者で組織する南青会(生田友見会長)が企画し、1年生と5年生の児童を対象に実施。教室では、ビデオ映像を使いながら、物流の役割や交通安全、環境対策、トラックの種類、物流センター機能、ドライバーの仕事内容を説明した。 特に、ドライバーに対する理解を深めてもらうため、国民の暮らしを支えているライフラインの大きな役割と責任、ドライバーの1日の動きをクイズ形式で紹介。 生田会長と白木運送(八女市)の黒木正史社長が先生役を務め、「全国にトラックは何台あるでしょう」「何を運んでいるトラックですか」「ドライバーの印象は」などと質問し、児童は笑ったり、驚いたりしながら楽しく学んだ。 ドライバーの印象を聞かれた児童は、「ゴールド免許を持っている人」「キン肉マン」「顔がいい」など、素直な感想に青年協議会のメンバーが大笑いする一幕もあった。「ドライバーになりたいですか」と聞かれると、「野球選手になりたい」「分からない」「かっこいい」と、いろいろな思いを発表した。 校庭には、丸善海陸運輸(古賀大輔社長、久留米市)やトランスポート田川(田川元見社長、同)、三和ロジコム(川口廣祥社長、八女市)、原口商事(原口典道社長、広川町)、大門運送(内山田庄一社長、柳川市)の5社が、多種多様なトラックを展示。 児童たちは運転席や荷台に乗り込んだり、側面が鳥の羽のように開くウイング車の姿や、クレーン車による石材のつり上げ作業などを見学。トラックの死角体験や車体機能などの説明に耳を傾けた。 富田代表幹事は「今後、県内全域の小学校で授業を開講していく。地道な活動ではあるが、継続して取り組む。次代を担う子供たちにトラック産業、ドライバーの仕事を少しでも理解してもらいたい」と話している。 【写真=5年生の授業で、物流の役割やドライバーの仕事を説明】