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JR東日本物流、館内物流初めて受託 違反車両35台摘発

物流企業

2015/11/19 0:00

 ジェイアール東日本物流(市川東太郎社長、東京都墨田区)は20日から、初の館内物流事業をスタートさせる。東日本旅客鉄道(JR東日本)グループの駅ビルがリニューアルオープンするのに合わせて受託し、同社が一括して搬出入業務を手掛けることで、1日に210台車両が出入りする駐車場の混雑問題を解消。これを皮切りに館内物流事業の拡大に弾みを付ける。(沢田顕嗣)  JR東日本グループの湘南ステーションビル(栗田勝社長、神奈川県平塚市)が運営する商業施設、ラスカ茅ヶ崎(茅ヶ崎市)に商品などを搬出入する業務を受託。アパレルや雑貨、スイーツなど1~6階に入居する店舗・テナント向けの商品を、地下(一部は1階)の駐車場で受け取り、チーム「ドルフィン」を構成する20人前後のスタッフが専用台車と手運びで届ける。  宅配を含む1日当たりの貨物量は2700個に上り、このうち魚、肉、野菜の生鮮3品を除く8割を取り扱う。買い物客に配慮するため、ネクタイ柄をデザインしたシャツや帽子など専用ユニホームを作製、女性スタッフを中心にデリバリーする。また、駐車場での荷受けに自社開発の専用ハンディーターミナルを活用するほか、店舗・テナントから派生する貨物を宅配事業者などに引き渡す業務も手掛ける。  従来は午前10時の開店を目指して納品車両が集中するため、駐車場の混雑解消が課題となっていた。同社が一括してデリバリーすることで、滞留時間の緩和による混雑解消を実現。荷下ろし時間は5~10分で完了するため、業務の効率化と環境負荷軽減に加え、店舗・テナントへのリードタイムも短縮できる。更には、売り場のセキュリティーにも寄与するとしている。  市川社長は「JR東日本の請け負い仕事を中心に事業を展開してきたが、今後は自分たちで考えて業容を発展させていきたい。今回の仕事は、変わっていくための一つの基盤と位置付けている。JR東日本の駅回りは同じ課題を抱えている。まずはきちんとしたサービスを提供し、その上で付加価値をどう高められるかを勉強していく。グループ外への貢献も考えていきたい」と話している。 【写真=買い物客に配慮するため、ネクタイ柄をデザインした専用ユニホームを着用】





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