物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

仙台塩釜港、ロシア航路初開設 材木輸入で復興後押し

行政

2015/11/12 0:00

 仙台塩釜港とロシアを直接結ぶ、初めての外貿コンテナ定期航路の第1便「カトリーナ」が7日、入港した。商船三井と極東船舶(FESCO、ロシア)が共同で運航。既存航路の寄港地変更に伴い、新たに同港が加わったもので、東北地方の太平洋側の港湾としても初めてとなる。  カトリーナは全長130メートル、総トン数7170トンで、コンテナ積載能力は700TEU(20フィートコンテナ換算)。日本の第1番目の寄港地として、隔週土曜に仙台塩釜港へ入り、ロシアのウラジオストク、ボストチヌイの両港とをダイレクトでつなぐ。材木や合板などの建築資材、冷凍魚を主に輸入し、震災からの復興を後押しする。  歓迎セレモニーで、宮城県の遠藤信哉土木部長は、同港が2010年に記録した貨物取扱量の21万6千TEU超えを目標に掲げていることに触れ、「達成に向け、大きな追い風になる」と強調した。  仙台塩釜港の代理店を務める塩釜港運送(宮城県塩釜市)の松田順夫社長は、セレモニー後に本紙の取材に応じ、「新たな船が就航することはありがたく、とても励みになる。港を預かる者として、地域に恩返ししていきたい。日露間貿易の一つのきっかけとなれば」と抱負を語った。(今松大) 【写真=隔週土曜に仙台塩釜港へ入るカトリーナ】





本紙ピックアップ

暫定税率廃止法が成立

 ガソリン税(揮発油税)の暫定税率廃止法が11月28日の参院本会議で可決、成立した。ガソリン税での12月31日の廃止を規定するとともに、軽油引取税でも2026年4月1日に廃止することや、軽油の旧暫定税率廃止に当たって運輸…

農水省「備蓄米放出」、倉庫会社に保管料支援

 農林水産省は、政府備蓄米の放出に伴い本来の保管料を収受できなかった倉庫会社への支援を決めた。2025年度末までの保管料に加え、当初見込んでいなかった運送費用や、出庫を急いだことで生じた経費を支援する。その上で、同省は備…

車体課税見直し報告書、自治体の財源維持を

 総務省が設置している地方財政審議会の自動車関係税制のあり方に関する検討会(小西砂千夫座長、地方財政審議会会長)は11月21日、自動車の車体課税の見直しに当たって報告書を取りまとめ、地方自治体の財源として、引き続き重要な…

自動運転「L4」実用化PT、導入ガイドブック公開へ

 レベル4(L4、特定条件下での完全自動運転)トラックの2030年ごろの実用化に向け、大型車メーカー、大手物流事業者などで構成するプロジェクトチーム(PT)は、技術開発と走行環境の整備に向け、新東名高速道路で総合走行実証…

オススメ記事

暫定税率廃止法が成立

 ガソリン税(揮発油税)の暫定税率廃止法が11月28日の参院本会議で可決、成立した。ガソリン税での12月31日の廃止を規定するとともに、軽油引取税でも2026年4月1日に廃止することや、軽油の旧暫定税率廃止に当たって運輸…

農水省「備蓄米放出」、倉庫会社に保管料支援

 農林水産省は、政府備蓄米の放出に伴い本来の保管料を収受できなかった倉庫会社への支援を決めた。2025年度末までの保管料に加え、当初見込んでいなかった運送費用や、出庫を急いだことで生じた経費を支援する。その上で、同省は備…

車体課税見直し報告書、自治体の財源維持を

 総務省が設置している地方財政審議会の自動車関係税制のあり方に関する検討会(小西砂千夫座長、地方財政審議会会長)は11月21日、自動車の車体課税の見直しに当たって報告書を取りまとめ、地方自治体の財源として、引き続き重要な…

自動運転「L4」実用化PT、導入ガイドブック公開へ

 レベル4(L4、特定条件下での完全自動運転)トラックの2030年ごろの実用化に向け、大型車メーカー、大手物流事業者などで構成するプロジェクトチーム(PT)は、技術開発と走行環境の整備に向け、新東名高速道路で総合走行実証…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap