札ト協特積部会、駐停車減少へ共配実験 中心部にストックポイント
団体
2015/11/09 0:00
【北海道】札幌地区トラック協会の特積部会(今井拓司部会長代理)は10月29~31日の3日間、中央区の西5丁目線の駐停車減少を目的にストックポイントを活用した商業施設店舗などへの共同配送実証実験に協力した。検証結果は、今後の札幌中心部における新たな荷さばきシステム構築の足掛かりにもしていく。 実証実験は、市や道警などで構成する札幌都心部自転車対策協議会(萩原亨会長、北海道大学教授)が同部会に提案し実現した。協議会は10月31日まで西5丁目線北1から南4の750メートルで、道路左端を自転車が走るように示した路面表示の実証実験を実施。しかし、同区間には多くの商業施設が立ち並んでいることからトラックのほか、メーカーや問屋などの一般車両も停車しており、自転車が歩道を走るため、歩行者の安全が危ぐされていた。 実験は歩行者、自転車、運送事業者の安全・安心の確保を目指したもので、同協議会が、西5丁目線脇に2カ所の駐車場を用意。そこに荷さばき用の駐車スペースと貨物の一時保管テントを設けたストックポイントを開設した。 各運送会社からストックポイントに下ろした南1~5条、西3~5丁目エリア向けの荷物は、ヤマト運輸が代行して台車やカートを使って、無償で配送、また、5丁目線で荷さばきを行っている会員事業者以外のトラックにもチラシを配布して、ストックポイントの活用を呼び掛けた。 荷さばきを見守った今井部会長代理は「着払いなどの受け渡し方法を含め、様々な問題点はあるが、まずはやってみることが大事。普段はツーマンで40分ぐらいかかる荷さばきが、ストックポイントを活用することによってワンマンで5~10分で済むのは大きい」と話した。(北原進之輔) 【写真=ストックポイントで荷下ろし】