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GLP、千葉・流山に大型施設 派遣会社の出張所設置

産業

2015/11/05 0:00

 グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP、帖佐義之社長、東京都港区)は10月30日、都内で記者会見を行い、千葉県流山市に3棟から成る延べ床面積32万平方メートルの大型物流施設「GLP流山」を建設する、と発表した。倉庫のほか工場用途にも対応できるのが特徴で、生産から配送までのサプライチェーン(供給網)一体化ニーズに応える。2016年夏に着工し、18年の竣工を目指す。(吉田英行)  都心部から25キロに立地し、常磐自動車道・流山インターチェンジ(IC)に近接。首都高速道路6号三郷線と常磐道の三郷ICからも6キロと、アクセスに恵まれている。  敷地面積14万4千平方メートルで、3棟ともプレキャストコンクリート造り免震構造4階建て。物流施設でありながら工場としても使えるのが特徴で、3棟をそれぞれ工場、倉庫、配送ターミナルとして利用すれば、生産から配送までをトータルに行い、作業の無駄や重複を解消して効率化を図ることができる。  全棟にランプウエーを備え、LED(発光ダイオード)照明や空調設備を採用冷凍冷蔵倉庫としても使える。太陽光パネルを備え、売電だけでなく館内の電気の一部を賄うなど環境面にも配慮する。  更に、労働力確保対策として構内に大手人材派遣会社の出張所を設け、テナントに対し優先的に人材を斡旋するサービスを提供。託児所やコンビニエンスストアの設置といったハード面に加え、ソフト面からも人材確保をサポートする。  記者会見で、帖佐社長は「これまでの物流施設に関するノウハウを集約するとともに、新たなイノベーションを含んだ象徴的な開発となる。物流施設単体の機能ではなく、川上から川下までのサプライチェーンを統合することができる施設だ」と述べた。  また、シンガポールに本拠を置くグローバル・ロジスティック・プロパティーズのミン・メイ最高経営責任者(CEO)も「日本の先進物流施設の割合は2、3%と言われている。日本は世界で最も投資したい市場で、長期的な展望を持っていきたい」と国内での物流施設開発に意欲を示した。 【写真=川上から川下までのサプライチェーンを統合(完成予想図)】





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