全ト協ドラコン、渡辺選手に総理大臣賞 鳴海急送が4年連続国交大臣賞
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2015/10/29 0:00
全日本トラック協会(星野良三会長)が主催する第47回全国トラックドライバー・コンテストの表彰式が26日開かれ、11トン部門優勝の渡辺貴夫選手(41、日通千葉貨物運送茜浜事業所、千葉県)が総合得点999点で内閣総理大臣賞を獲得した。4トン部門1位の矢野修平選手(35、日本通運福岡航空支店、福岡県)は998点で、わずか1点差の激戦だった。中小事業者所属の成績優秀者に贈られる国土交通大臣賞には、11トン部門の宮脇繁昌選手( 31、鳴海急送三重営業所、三重県)を選出。鳴海急送(酒井誠社長、愛知県大府市)は4年連続の国交大臣賞受賞となった。(土屋太朗北原秀紀) トレーラが田中章路選手(34、日通太田運輸本社営業所、群馬県)、女性は鈴木雅恵選手(45、日立物流ダイレックス札幌東営業所、北海道)が優勝。シニアの中から選ばれる全日本トラック協会長特別賞には、11トンの西住修選手50、日通関西警送支店、大阪府)が輝いた。プロドライバー日本一となった渡辺氏には、国交省自動車局の藤井直樹局長から内閣総理大臣賞の表彰状とトロフィーが手渡された。 表彰式で、星野会長は「職場や地域での模範的なリーダーとして、トラック輸送サービスの社会的使命達成に向け、更なる活躍をお願いしたい」とあいさつ。細野高弘専務によるコンテスト概要の説明に続き、伊藤昭人副会長が入賞者の名前を読み上げると、選手や関係者からは歓声が上がり、大きな拍手が送られた。 藤井氏が「知識と技量を兼ね備えた皆さんには、今回を糧に、更に安全な運行に努めていただきたい」と祝辞。警察庁の掛江浩一郎長官官房審議官は「今年は交通事故死者数が15年ぶりに増加に転じる恐れがある。皆さんの高度な運転技能を生かし、交通安全に貢献して欲しい」と呼び掛けた。また、鳴海急送の酒井社は本紙の取材に対し、「5年連続受賞を目指しているが、今年はバックスラロームで選手が実力を出せなかったこともあり、自信が無かった。それだけに、うれしさはひとしお」と喜びを語った。 各部門2位以下の入賞者は次の各選手。〈4トン〉2位=甫立裕樹(日通鹿児島空港営業所)▽3位=高橋悠介(北海道郵便逓送帯広営業所)▽4位=小椋英治(西日本日立物流サービス兵庫営業所)▽5位=鴨志田和憲(日通東京警送事業所) 〈11トン〉2位=平岡誠次(日通東鉄事業所)▽3位=西川幸男(日通氷上運輸)▽4位=西住修(日通関西警送支店)▽5位=海谷亮太(同山形重機建設営業所) 〈トレーラ〉2位=木元聖耶(バンテック九州輸送部第一輸送課)▽3位=桜井章(バンテックセントラル横浜営業所海コンセンター)▽4位=苅茂義国(日通佐倉運輸ナイキCSC事業所)▽5位=村上元章(日通阪神コンテナ輸送支店) 〈女性〉2位=加藤康子(ヤマト運輸岩手主管支店)▽3位=川口かおり(ダイセーエブリー二十四本社)▽4位=山田恭子(日本郵便輸送岐阜営業所)▽5位=藤原和美(同川崎営業所) 【写真=国交省自動車局の藤井局長(左)と並ぶ渡辺選手】