物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

常磐道、全線開通6カ月 交通量 堅調に推移

行政

2015/10/22 0:00

 東北地方整備局と東日本高速道路東北支社(小島治雄支社長、仙台市青葉区)が16日に発表した常磐自動車道の全線開通後6カ月の交通量は、開通直後以降も堅調に推移している。  3月1日、最後まで残っていた未開通区間、常磐富岡インターチェンジ(IC)―浪江ICの供用に伴い、仙台から首都圏までの沿岸部が直接、高速道路で結ばれた。内陸部を貫通する東北自動車道と合わせて、2大ネットワークが実現。この影響により、お盆の帰省時期には東北道の交通量が17%減少し、常磐道は15%増加した。渋滞の緩和にも大きく寄与している。  6カ月間の交通量は、いわき中央IC―岩沼ICの暫定2車線区間で、1日平均8300~1万9500台。ICごとの交通量でも、開通前から減少に転じている区間は無く、順調な動きを見せている。  最も交通量の多い岩沼IC―亘理ICでは、開通前の1日平均通行台数は1万5500台で、開通1カ月後が1万9400台、6カ月後は1万9500台となっている。交通量の最も少ない南相馬IC―浪江ICでも、1カ月後が8000台、6カ月後は8300台と伸びている。  企業立地も好調だ宮城福島両県によると、6月時点での沿線地域の企業立地数は過去最高を記録した。福島県の調査では、浜通り地方の立地企業31件による経済効果は550億円。同地区の高校卒業者の求人倍率も増えており、地域経済をけん引している。(今松大) 【写真=ICごとでも、順調な動きを見せている=東日本高速東北支社提供】





本紙ピックアップ

ブリヂストン物流「SBSグループ入り」、横のつながりでシナジー

 ブリヂストン物流(三好由浩社長、東京都小平市)は10月1日付でSBSホールディングスグループ入りしたのを機に、独自の成長戦略を推し進めていく。三好社長(63)は「これまではコストセンターだったが、これからはプロフィット…

ニュース深掘り/交付金法改正案の議員立法、与野党の審議大詰め

 軽油引取税の旧暫定税率廃止後、トラック運送、バス事業への運輸事業振興助成交付金の5年間継続などを規定する議員立法で、今国会での法案提出に向けた各党の協議が大詰めを迎えている。与野党各党とも前向きに検討しており、今国会で…

NS物流研/学生研究発表、海洋大・黒川ゼミV

 NS物流研究会(樋口恵一会長)主催の「物流関連ゼミ学生による研究発表会(全日本トラック協会、物流ニッポン新聞社後援)」が8日に開かれ、東京海洋大学の黒川久幸ゼミが優勝した。7校が参加し、準優勝は神奈川大学の齊藤実ゼミ、…

運輸労連/26年春季労使交渉、1万7300円中心に要求

 運輸労連(成田幸隆委員長)は、2026年の春季労使交渉での統一要求基準について、物価高対策と他産業との格差是正に向け、定期昇給分1.5%に賃金改善分5%を上乗せし、賃上げ率を24、25年を上回る6.5%、要求額は「1万…

オススメ記事

ブリヂストン物流「SBSグループ入り」、横のつながりでシナジー

 ブリヂストン物流(三好由浩社長、東京都小平市)は10月1日付でSBSホールディングスグループ入りしたのを機に、独自の成長戦略を推し進めていく。三好社長(63)は「これまではコストセンターだったが、これからはプロフィット…

ニュース深掘り/交付金法改正案の議員立法、与野党の審議大詰め

 軽油引取税の旧暫定税率廃止後、トラック運送、バス事業への運輸事業振興助成交付金の5年間継続などを規定する議員立法で、今国会での法案提出に向けた各党の協議が大詰めを迎えている。与野党各党とも前向きに検討しており、今国会で…

NS物流研/学生研究発表、海洋大・黒川ゼミV

 NS物流研究会(樋口恵一会長)主催の「物流関連ゼミ学生による研究発表会(全日本トラック協会、物流ニッポン新聞社後援)」が8日に開かれ、東京海洋大学の黒川久幸ゼミが優勝した。7校が参加し、準優勝は神奈川大学の齊藤実ゼミ、…

運輸労連/26年春季労使交渉、1万7300円中心に要求

 運輸労連(成田幸隆委員長)は、2026年の春季労使交渉での統一要求基準について、物価高対策と他産業との格差是正に向け、定期昇給分1.5%に賃金改善分5%を上乗せし、賃上げ率を24、25年を上回る6.5%、要求額は「1万…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap