クリーンかわさき号20年 JR貨物社長が市長訪問
物流企業
2015/10/19 0:00
日本貨物鉄道(JR貨物)の田村修二社長、全国通運(東京都中央区)の杉野彰社長らは15日、国内初となる廃棄物専用コンテナ列車「クリーンかわさき号」運行から20周年を迎えたことを記念して、福田紀彦川崎市長を表敬訪問した。引き続き、環境に優しく効率的な廃棄物輸送を安全・正確に運行していくことを確認した。 川崎市は人口増加などを背景に1995年10月、臨海部に建設した、ごみの焼却処理施設「浮島処理センター」の完成に合わせて、北部地域で発生するごみや資源物の鉄道コンテナ輸送をスタートさせた。 日本で初めての取り組みで、JR貨物などと協議を重ね、排出ガスが少なく運搬効率の高いスキームを実現させた。二酸化炭素(CO2)排出量は年間30トン削減。環境に配慮した川崎市の取り組みは全国の注目を集め、多くの自治体からJR貨物に相談が寄せられている。 福田市長が「クリーンかわさき号は、川崎市が環境先進地と呼ばれるゆえんともなったモデル的な事業。ごみというよりも燃料を運んでもらっているという感じだ。今後とも継続的な運行をよろしくお願いしたい」と感謝。 田村氏は「発想力が豊かになる取り組みで、他の事業にもいろんな形で生きている。また、ビジネスモデルとしても確立してきた。先駆けとなっていただき感謝している」と述べ、クリーンかわさき号のミニチュア模型(Nゲージ)を贈呈した。 Nゲージ・クリーンかわさき号は、20周年を記念して市役所ロビーで開かれるパネル展(10月19~23日)で披露される。パネル展の来場者先着20人に、シリアルナンバー入りのクリーンかわさき号記念ポストカードを配布する。(高橋朋宏) 【写真=福田市長に模型を手渡す田村社長(左)】