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アルファ物流、足を固め東京進出計画 京都ブランド生かす

物流企業

2015/10/15 0:00

 【京都】アルファ物流(浅川剛社長、京都府久御山町)は、「京都・本社」という地の利を生かしたブランド戦略を進めている。  1968年12月、チルド食品輸送に特化した会社として創業。11年前に現社名に変えた。現在、2~4トン車を中心に27台を保有し、近畿地方を始め首都圏や中部圏へ、豆腐や漬物といった京都ならではの食材を配送する。  「名古屋の百貨店へ京都の特産品を届け、帰り荷として麺類を持ってきているが、『京都』という名前は人気が高い。京都に本社を置く運送会社として、そのブランド力を最大限利用したい」(浅川社長)  本社に併設する冷蔵倉庫は365日24時間稼働。通常2、3人のスタッフが作業に当たる。朝、商品をスーパーに配送したトラックで集荷し帰庫。その後、一時保管するとともに、方面別に仕分けし、出荷に備える。  大阪営業所(大阪市港区)では、和食レストランチェーンのセントラルキッチンで下ごしらえされた食材を大阪府内7コース、朝と昼の2回届けるものの、うち2コースは京都から応援する。  浅川社長は「安全と品質は今後、厳しい状況下で勝ち残るのに必要不可欠な要素。これまでの評価に加え、更に多様なニーズに応えられるようサービスを充実させ、日本の食文化に貢献していきたい」と強調する。  2007年7月にデジタルタコグラフを全車に導入。08年9月にはドライバーを守るために、ドライブレコーダーを標準装備し、ハード面の強化を図るとともに、同12月には安全性優良事業所認定(Gマーク)も取得した。  また、トラックのボディーに、「私たちは物を運ぶと同時に心も一緒に運びたい」というキャッチフレーズを大きくプリント。常に一般社会から行動を見られている――という意識をドライバーに持たせることで、品質向上に努める。  浅川氏は「人手不足は深刻な問題だが、採算の悪い取引は中止し、利益率を重視した経営にシフトしていく。当面、運送事業だけで利益率5%を目指す一方、京都ブランドでしっかり足固めし、いずれは東京へ進出する計画だ」と話す。(落合涼二) 【写真=トラックのボディーにキャッチフレーズを大きくプリント】





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