奈良運送、エコツーライト代理店に 高品質で営業強化
物流企業
2015/10/12 0:00
【広島】奈良運送(奈良至晏てつや社長、広島県呉市)は、尿素水「エコツーライト」の製造・販売に本腰を入れる。これまで3年間、オプティ(猪野栄一社長、三重県川越町)の代理店、無垢(むく)道原伸二社長、広島県三原市)から仕入れ、自社車両で使用して高い品質が確認できたことから、8月に代理店契約を結んだ。(江藤和博) 無垢の販売店の位置付けだったが、広島県内では無垢に続く2番目の代理店となった。当面は呉市や広島市、東広島市をエリアに営業展開し、徐々に広げていく方針。 サービスステーション(SS)を持つ呉輸送センター協同組合(三戸初人理事長)への卸販売のほか、千リットル以上の納品先には自前で配達している。トラック事業者の取引先は6、7社だが、今後は地元業界へのPRを強化するとともに、公営バスや消防車など官公庁の車両に売り込んでいく。 プラントは本社敷地内にある倉庫に設置。尿素と純水を攪拌かくはんした後の工程でろ過装置を使い、マフラーの詰まりの原因となるトリウレット(シアヌル酸)を除去。「他製品より高い品質を維持」とアピールしている。 運営を担当するのは、営業企画部の山根昌幸氏とエコツーライト事業部の藤井秀一氏。山根氏は「尿素SCRシステムの搭載車両はまだ3割程度。今後の潜在需要は大きい」、藤井氏は「高い品質をアピールし、多方面の分野に販売展開していきたい」と意欲を示す。 【写真=ろ過装置を使い、マフラー詰まりの原因物質を除去するプラント】