丸和運輸機関、堺に西日本の中核拠点 オムニチャネル・EC支援
物流企業
2015/10/12 0:00
丸和運輸機関は、堺市堺区に西日本地区の中核物流センターとなる「AZ-COMMKOSAKA」を開設する。6日、施設を建設するラサール不動産投資顧問(中嶋康雄社長兼CEO=最高経営責任者、東京都千代田区)が地鎮祭を実施、2016年10月に竣工させる。丸和運輸機関は同施設を活用し、顧客の実店舗やネット通販などに対応するオムニチャネル、EC(電子商取引)ビジネスをサポートしていく。 施設はBTS(特定企業入居)型で、敷地面積が1万5370平方メートル、4階建てで、延べ床面積は3万780平方メートル。大消費地の大阪市を目前に控える好立地で、現在整備中の阪神高速道路・大和川線が17年3月に開通予定となっていることから、関西圏の東西南北の物流動線の一角となる。 周辺一帯は工場や物流施設が立地している工業地帯のため、365日・24時間稼働が可能全館LED(発光ダイオード)照明や屋根には太陽光発電を計画するなど、周囲の環境に配慮している。また、南海本線・七道駅から徒歩10分程度に位置することから、従業員の雇用確保にもつながる。 丸和運輸機関の和佐見勝社長は「西日本エリアではかねて新たな医薬医療分野の物流センター構築を検討していた。立地の良い場所の提供を受けたことで、高度一貫物流のキーワードとなるオムニチャネルやECビジネスを推進していく」と話している。(谷本博) 【写真=関西圏の東西南北の物流動線の一角に(完成予想図)】