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リオス、点呼・健康管理システム開発 乗務可否を客観視

産業

2015/10/08 0:00

 両備ホールディングスグループの情報サービス会社のリオス(松田久社長、岡山市中区)は、タブレット(多機能携帯端末)と体温計、血圧計などを連動させ、ドライバーの健康状態を客観的に判断できる点呼・健康管理システム「点呼・健康ご安全に!」を開発した。運輸交通事業者向けに販売している。(田中信也)  運輸交通事業者のドライバーの健康状態に起因する事故が近年、多発している。異変の察知には乗務前の仕業点呼が重要だが、「通常の点呼では、ドライバーは異変を感じても『大丈夫』と言う」(橋本渉事業開発室長)ため、運行管理者などが事前に把握することは難しい。  これまで運行管理者の判断に頼ってきた仕業点呼を、数値に基づき客観的に行うことで、事故を抑制することが目的。バス、トラックなど交通運輸事業を幅広く展開する両備グループの中核を成す両備バス(社内カンパニー)と共同開発した。グループの3社11営業所で運用しており、3月末までにトラック事業の両備トランスポート(同)を含むグループ全ての道路運送事業者の営業所に配備するとともに、広く販売していく。  システムは、免許証をICカードリーダーにかざすことで確認作業を開始。これにより免許証の不携帯や、更新忘れを防止する。ここを通過すると体調履歴確認(ヘルスチェック)画面に移り、体温、血圧、血糖値の計測結果をリーダーから送信、数値による客観的な体調管理と、履歴との比較が可能になる。 【写真=タブレットと体温計、血圧計などが連動】





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