大塚倉庫、神戸に医薬品専用拠点 災害時の安定供給可能に
物流企業
2015/10/08 0:00
大塚倉庫(浜長一彦社長、大阪市港区)は2日、神戸市北区に医薬品専用の物流拠点、西日本ロジスティクスセンターを1日に竣工した、と発表した。敷地面積4万760平方メートル、鉄筋コンクリート造り4階建てで、延べ床面積3万1170平方メートル。両面バース方式を採用し、ドックレベラー1基を備え、トラック9台が一度に荷役を行える。倉庫部分の有効天井高は4.7メートルで、耐荷重は平方メートル当たり2トンを確保した。各階は最大積載量4.5トンのエレベーター1基と2トンの垂直搬送機3基で結ばれ、効率良く入出庫作業ができる。 今後30年間で震度6以上の地震発生確率が6%以下と地震リスクの低い立地だが、免震構造を取り入れた。72時間連続運転可能な自家発電装置に加え、全館セキュリティー管理、自動温度管理システム、防虫対策といった医薬品の物流品質向上のための設備を整えた。 竣工式で、浜長社長は「災害時に必要な医薬品の安定供給を可能にし、患者の治療に貢献できると確信している」と述べた。(小菓史和) 【写真=72時間連続運転可能な自家発電装置を導入】