萬運輸、デザイン車運行 「運転者の子の絵」塗装
物流企業
2015/10/05 0:00
【神奈川】萬運輸(東海林憲彦社長横浜市鶴見区)は10月から、ドライバーの子供が描いた絵を車体にプリントしたデザイントラックの運行を始めた。自分の子の絵を車体に描くことで、父親であるドライバーの安全意識を高めるとともに、トラック業界のイメージアップを図る。 小山営業所(栃木県小山市)の大型ウイング車1台にプリントを施した。同営業所所属の3年間無事故・無違反のドライバーの専属車で、新車への代替を機にドライバーの3人の子供が描いた絵をプリントした。 絵は、夏休みの思い出や父親の似顔絵、トラックの絵、運転マナー向上を呼び掛けるものなど様々だ。 同社グループの自動車整備会社が保有するオートボディープリンターを使って塗装。ラッピングよりも低コスト・短工期で塗装でき、何度も書き替えができるのが特徴だ。 「子供の書いた絵をプリントすれば、パパは危険な運転をしなくなる」との発想に基づき始めたもので、優良ドライバーには好きなデザインを車体に施せるようにする予定。安全意識向上とともに、トラック業界のイメージアップとトラックに対する親近感を高める狙いもある。 東海林社長は「家族の力を借りて、企業イメージ向上や地域貢献を実現したい。ドライバーにも『デザイントラックを運転する自分は、安全ドライバーである』というステータスを持ってもらえれば」と話している。(吉田英行) 【写真=安全意識を高めるとともに、トラック業界をイメージアップ】